バルセロナとアトレティコ・マドリーは、FWアントワーヌ・グリーズマンとMFサウールのトレードで合意に近づいているようだ。スペイン『マルカ』が伝えている。
深刻な財政難のためにラ・リーガのサラリーキャップをクリアできず、リオネル・メッシ再契約のために給与削減の必要があるバルセロナ。メッシ本人とは新たに5年契約で合意に至ったことが複数メディアで報じられているが、コストカットのためにグリーズマンを放出する可能性があると伝えられていた。
一方のアトレティコは、本拠地ワンダ・メトロポリターノ建設費用の未払いがある中で、先日アルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルを獲得。そのため、サウールが押し出される形で新天地を求める可能性が高いと見られている。
そんな中、先日から伝えられていたグリーズマンとサウールのトレード。『マルカ』によると、当初はアトレティコがより年俸の高い選手を引き入れ、移籍金が得られないために「理解しがたいもの」だったようだ。しかし両者ともに「市場の抜け道」を探す必要があり、成立の可能性が高まっているという。
同メディアは、それぞれの状況を分析。バルセロナにとってグリーズマン放出は「財政的にもスポーツ的にも最悪の事態ではない」とし、年俸の高い選手を放出して、セルヒオ・アグエロやメンフィス・デパイら今夏フリーで獲得した選手に置き換えられると指摘した。また、サウールが獲得に動いていたジョルジニオ・ワイナルドゥム(PSGへ移籍)と同じようなスタイルを持っていることもプラスになるという。一方でアトレティコに関しては、「通常では獲得不可能な一流フォワードを獲得できる」点と「ディエゴ・シメオネ監督が復帰を望んでいる」点を指摘している。
なお、クラブ間合意は最終段階に近づいているようだが、実現にはまだ課題も。グリーズマンは減俸を受け入れ、サウールは毎週スタメンが確約されないことを受け入れる必要がある模様。それでも、『マルカ』は「全員が勝つ」と今回のトレードは関係者すべてにとってプラスになると綴っている。
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