フットレ氏、アトレティコ前会長から八百長を持ちかけられたことを告白

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元ポルトガル代表FWパウロ・フットレ氏が、アトレティコ・マドリー在籍時代に同クラブの故ヘスス・ヒル前会長から八百長を持ちかけられたことを告白している。

選手としては1987~1993年、1997~1998年と2度にわたってアトレティコに在籍し、2000~2003年にはスポーツディレクター職も務めたフットレ氏。ポルトガル『レコルド』とのインタビューに応じた同氏は、1990-91シーズンのリーガエスパニョーラ最終節エスパニョール戦を前に、・ヒル前会長から試合に負けるよう要求されたことを明かした。

「バルセロナのホテルで、・ヒルは私に『今日の我々は勝ってはならない。チームメートたちに走るなと伝えてくれ』と言ったんだ。そのような出来事は、後にも先にもあれだけだった」

同シーズンのアトレティコは最終節を前にリーガを2位で終えることを確定させており、一方エスパニョールはアトレティコ戦で勝利を収めることによって、1部残留を確実とできた。・ヒル前会長はフットレ氏に対して、当時のエスパニョール会長フリオ・パルド・パドロス氏と八百長及び一選手の移籍について合意に至っていることを説明したという。

しかしながらフットレ氏は、・ヒル前会長に対して「そういう条件でプレーしたくはない。あなたが(チームメートのもとに)行き、そう伝えればいい」と返答し、そのためにエスパニョール戦ではベンチにも入らなかったそうだ。同氏はヘスス・ヒル前会長のその後の行動を、次のように述懐している。

・ヒルは試合が始まる前にロッカールームに入り、チームに勝ってはならないことを伝えたんだ。チームメートたちに彼を非難することはできなかった。彼は給料を支払う存在であり、また負けることに合意しない選手たちには別れを告げると脅しもしたのだからね」

アトレティコはそのエスパニョール戦を1-3で落とし、エスパニョールは1部残留を確定させた。代わりに、カディスに1-2で敗れたサラゴサがムルシアとの昇格・降格プレーオフを戦うことになったが、2戦合計5-2でこちらも残留を果たしている。

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