アトレティコ・デ・マドリーは、2日にリーガエスパニョーラ第26節、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ戦に臨む。この試合の前日記者会見に姿を現したキケ・サンチェス・フローレスは、初めて1部リーグの監督を務めたクラブであるヘタフェへの思いを語った。
「ヘタフェのファンには大きな愛情、会長のアンヘル・トーレスと幹部のマンティージャには賞賛の気持ちを持っている。ヘタフェ、そして所属していた選手たちとともに過ごした日々は、もう7年前となってしまった。両チームとも勝ち点3を獲得できたらいいが、残念ながらそれは不可能だ」
クン・アグエロとディエゴ・フォルランがあまりゴールを奪えていない現状について問われると、次のようにコメントした。
「我々には彼らのゴールが必要だ。ただ、ゴールはストライカーだけに依存しているのではなく、チーム全体の機能が大切だ。この問題は一陣の風のようなものだ。選手たちは10試合で1000ゴールを決められ、チャンピオンズ出場圏内に入れるようなパフォーマンスも披露していた。また、セビージャ戦では多くのシュートを放っても枠内に収まらなかったが、今日の練習ではしっかりと決めていた」
フォルランとの確執報道については、うんざりしているようだ。
「私とフォルランの関係について、いちいち取り上げられることに、もう疲れたよ。これまでの成果にも依存するものだが、私は各選手にできる限り満足してもらえるように試みている。私も彼もすべきことは明確だ。チームのために一つにまとまらなければならない」
フォルランはこの日、居残ってシュート練習を行っていたが、キケは同選手が調子を上げてきているとの見解を示した。
「フォルランについては、サラゴサ、セビージゃ戦で良い状態に戻ってきていると感じた。ボールを使ったプレー、マークを外す動き、パスと、様々な点で感覚を取り戻しているようだ。一度ゴールを決めてしまえば、勢いに乗ることができるはずだ。彼は昨季も同じような状況で居残り練習をし、最終的にゴールの嗅覚を取り戻した」
アトレティコの選手間で、フォルランにパスを出さないという取り決めがあるという報道については、あきれて物も言えないようだ。
「私にとっては野蛮なレベルの報道で、何も理解することができないよ。長年生きてきたフットボールの世界で、1選手に対してパスを出さないという選手間での取り決めがあったことは一度だってない。そんな話がチームに影響を与えることも絶対にない」
浮き沈みが激しい今季のアトレティコだが、ここからチームを立て直すことに自信を見せた。
「すでに言ったことだが、今季は期待していたようなシーズンにはならなかった。また、これも以前に言ったが、私はいつだってこのチームを信じているし、選手たちとの理解を深めている。状況は改善できるはずだ。完璧なシーズンではないが、我々がやる気をなくす理由にはならない」
セビージャ戦では、ダビド・デ・ヘアが失点後に悔やしさを見せる場面があったが、キケは同選手が今後もそのような経験をしなければならないという考えを述べた。
「デ・ヘアはこれまで、ほとんどミスを犯さなかった。彼がレギュラーとなってからほぼ1年近くが過ぎたが、このレベルの戦いではもっとミスを犯さなければならない。カシージャス、レイナ、バルデスといった代表選手たちは、彼がまだ犯していないようなミスも経験している。ただ、私は彼のプレーに満足しているよ」
最後に、レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョが試合日程について不満を言ったことについて意見を求められると、こう返した。
「彼が駆け引きに長けている監督で、選手たちへの注目をそらすために話題を提供するのは知っている。モウリーニョには敬意を持っている。彼の発言について、私が言うべきことはない」
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