“困難に打ち勝つ象徴”アトレティコがコロナ禍にラ・リーガ優勝、シメオネ「王者となるベストタイミングだった」

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21日のラ・リーガ最終節、アトレティコ・マドリーは敵地ホセ・ソリージャでのバジャドリー戦に2-1で勝利し、2013-14シーズン以来、通算11回目の優勝を果たした。同チームを率いるディエゴ・シメオネ監督は、新型コロナウイルスのパンデミック下で行われた今季、自分たちが優勝を果たしたことへの大きな意義を見出している。

ラリーガで3番目に優勝回数が多いながらも、常勝軍団であるレアル・マドリーとバルセロナの2強が存在することで、毎シーズンにわたり優勝を望めるチームではないのがアトレティコ。そのため困難に打ち勝つ象徴として扱われる向きもあるが、シメオネ監督はパンデミック下での優勝に大きく胸を張っている。

「多くの人たちに思いを巡らせ、幸せを感じている。難しい1年で、ウイルスによって多くの人たちが私たちを置いていった。その中でアトレティコがチャンピオンになるというのは、また別物だ。この1年は、私たちの歴史のように困難なものだった。だからこそ今季は、私たちが王者となるタイミングとして、最も素晴らしいシーズンの一つだったんだよ」

シメオネ監督は優勝が決まった直後から、ずっと満面の笑みを浮かべている。

「自然に笑みがこぼれ始めた。なぜかは分からないが、私は笑うんだ。これは喜びの感情であり、私の中から起こっている。今日の試合前、私は(前本拠地)カルデロンに別れを告げ、ここで続けるかどうか考えていたときのことを思い出していた。私は自分に残るんだと言い聞かせたよ。クラブには未来があると思ったし、実際に間違ってはいなかった」

「クラブは成長を続けており、ミゲル(・アンヘル・ヒル・マリンCEO)とエンリケ(・セレソ会長)が主導となって素晴らしい仕事を成し遂げている。誰も目を向けていないが、クラブは結果の範疇を越えて安定を手にしている。彼らはここにいないが、あとで抱き合うよ」

「クラブのさらなる未来? 皆はもう飽きているかもしれないが、私は頑固なんだ。カルデロンのあの午後、私は残ると自分に言い聞かせた。クラブが成長を続けると分かっていたからだ。このまま進み続けることを願っている」

アルゼンチン人指揮官はその一方で、この試合でゴールを決めたA・コレアとL・スアレスについても言及している。

「アンヘルの(トーキックで決めた)ゴールについては、以前から足先でゴールを決めるべきと言っていた。何度か練習もしていたし、ゴラッソを決めてくれたね。彼がアルゼンチン代表に呼ばれたことには満足している。彼は謙虚な姿勢で成長を続けており、そうした選手は大切にしなくてはならない」

「スアレスについては少し前に語ったことがあったね。シーズン最終局面は彼が真価を発揮するスアレス・ゾーンと言ったが、その発言に関して私は運を持っていた。だが、彼はスアレスという選手であり、その名字が彼のことを一人でに物語っている」

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