16日のラ・リーガ第37節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのオサスナ戦に2-1で勝利した。この試合の決勝点を決めたのは、スランプに陥っていたFWルイス・スアレスだった。
同時間帯に行われたアスレティック・ビルバオ対レアル・マドリーはDFナチョのゴールでマドリーが勝利。そのスコアを把握していたアトレティコは75分にFWアンテ・ブディミルの先制弾を許して、首位陥落の危機に陥っていた。
だが、ドラマはその後に起こった。82分にFWジョアン・フェリックスのお膳立てからDFレナン・ロディが同点弾を決めると、88分にはMFやニック・カラスコの折り返しからL・スアレスが逆転弾を記録。ウルグアイ人FWはここまでの8試合をノーゴールで終えており、この試合の前半にも何度も決定機を逸するなど不調が続いていた。しかし前日会見におけるディエゴ・シメオネ監督の「私たちはスアレス・ゾーンに突入している。今のような時期では彼こそが理想的な選手であり、私たちが出くわす状況を解決してくれる。彼はこうした類の試合に慣れているのだから」という言葉通り、優勝争いにおける決定的なゴールを叩き込んでいる(今季ラ・リーガ20得点目)。
L・スアレスは試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューで、その満足感を表している。
「幸せな瞬間だ。前半は今季の中でも最高の内容で、あれだけ苦しむには値しなかったと思う。特に自分が、多くの決定機を逸してしまった。ラ・リーガを勝ち取るためには苦しまなくてはいけないと言うけど、今日は実際にそうだった。苦しまなければいけない、というのはアトレティコの標語の一つだけど、ここまでとは考えていなかったよ」
「ストライカーはこういう状況に慣れている。点取り屋というものは、うまくいかないときには簡単に下を向いてしまうものなんだ。でもストライカーのそうした部分は、自分とは絶対に相容れない。あきらめずに闘い続ければ、目標を達成できる。僕が心に残すのは、それなんだよ」
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