欧州スーパーリーグからプレミアリーグ6クラブの内5クラブが正式に脱退を表明。21日付のスペイン『マルカ』紙面は、「フロレンティーノが先導したプロジェクトは48時間で失敗に終わる」と伝えている。
かねてより噂されていたが、ついに18日に創設が発表された欧州スーパーリーグ。レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が主導し、アーセナル、アトレティコ・マドリー、チェルシー、バルセロナ、インテル、ミラン、ユヴェントス、リヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムの12クラブは、今後自分たちで運営する独自の欧州大会を発足すると明かした。
これに対し、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は公平性を著しく欠く行為と真っ向から否定。今後12クラブの選手の代表チーム活動参加禁止を示唆している。また、すでに今季のチャンピオンズリーグ(CL)4強に残った内、欧州スーパーリーグへの参加を表明しているレアル・マドリー、チェルシー、マンチェスター・Cの大会追放が噂さされるなど、世界中で大きな物議をかもしている。
そして20日、マンチェスター・シティに続いてリヴァプール、アーセナル、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッドが正式に脱退を表明。政府、企業、そして選手と監督から批判の声が相次いだことが引き金となった。『Goal』の取材では、チェルシーも離脱確実となったことが明らかに。またバルセロナも、ソシオ(クラブ会員)総会の投票次第では参加を辞退する可能性があることも分かっている。
これを受けて21日付の『マルカ』紙面は、「フロレンティーノが先導したプロジェクトは48時間で失敗に終わる」と報道。「イングランドの『フットボールは人々のもの』という叫びがリッチをなぎ倒す」、「プレミア6クラブは一枚岩で出て行く。バイエルンとPSGも同様にノーと言った」、「マドリー、バルサ、アトレティコは今や笑い物だ」とし、簡単に水泡に帰した欧州スーパーリーグ騒動を「あまりに滑稽だ」と形容した。
12クラブ中5クラブが正式に脱退し、チェルシーやバルセロナも離脱の可能性が浮上。欧州スーパーリーグは現実的には続行不可能との見通しが高まっており、わずか48時間で構想は潰えることになりそうだ。
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