ギリシャ代表でもあるニコライディスがサポーターを使って、古巣AEKアテネの選手を襲わせたとの疑惑が浮上し、EURO2004を直前に控えたギリシャ代表チームに激震が走っている。
ニコライディスは財政危機に陥ったAEKに資金援助と再生プランを申し出たものの、主力選手たちと給与カットなどの条件が折り合わずに難航していた。
そして19日、ニコライディス案を支持する数十人のサポーターがAEKのクラブハウスを襲撃し、選手の車や私物を破壊したと言われている。
代表入りが予想されるAEKのMFヴァシリオス・ツァルタスは「これは脅迫だ。その発端とも言えるニコライディスと、どんな顔で会ったらいいんだ。彼と代表でチームメイトだなんて…」と話す。
代表にはほかにもAEKに所属する選手の招集が見込まれているが、もし全員が代表辞退ともなればチームは大幅な痛手を被ることになる。
ギリシャ代表のスタッフは「選手たちには、冷静さを取り戻せと伝えた。あとはレーハーゲル監督が合流してからだ」と話している。
なお、ニコライディス本人は、今回の行為はサポーターが勝手にやったことだとして、この事件を非難したと言う。
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