アトレティコのファンによる独立組織であるセニャレス・デ・ウモ(スペイン語で狼煙の意)は17日、クラブが8億ユーロ近い負債を抱えているとの見解を発表した。
セニャレス・デ・ウモの広報であるホセ・ルイス・サンチェス・アジュソは、次のようにコメントした。
「われわれはアトレティコ・デ・マドリーが7億8223万ユーロの負債を抱えているという結論を導いた。クラブは毎年、1億ユーロ以上の収入を得ることができていなかった。その結果、ここ10年で5億2434万ユーロの負債を抱えた。つまり、毎年5200万ユーロずつ負債が増えていったことになる。問題は、この負債を返済できるという信頼を、現経営陣に置けないことにある。クラブ経営は行き詰っているんだ」
アトレティコは昨季、1億2400万ユーロという総収入を記録したが、アジュソはその恩恵をクラブが受けることはないと説明した。
「クラブ史上に残る成績を残し、1億2000万ユーロちょっとの総収入を得たが、恩恵を受けることはできない。クラブは現段階で、3億ユーロの負債を返済する必要に迫られているからだ」
アジュソはまた、アトレティコの理事ヒル・マリンが、昨年にクラブから135万ユーロの給料を受け取ったことが、クラブの規約に違反していると指摘した。
「クラブが負債を抱えている状況で、経営陣が給料を受け取ることは禁止されていると、アトレティコの規約第34条には記されている」
アジュソによると、差し迫った問題は、欧州カップ戦出場資格をはく奪される可能性があることのようだ。今季には、マジョルカが負債超過のためにヨーロッパリーグ出場資格を失っている。
一方でアトレティコは、公式サイトで「セニャレス・デ・ウモの発表とクラブの経済事情は、一切適合していません」との声明を伝えている。
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