リーガ・エスパニョーラ第22節が30日に行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリーが対戦した。
リーグ戦20試合を終え(1試合未消化)、15勝3分け2敗の勝ち点48で首位に立っているバルセロナ。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準々決勝セカンドレグのアスレティック・ビルバオ戦から中2日で迎える首位攻防戦では、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが先発メンバーに復帰した。チリ代表GKクラウディオ・ブラボのほか、最終ラインはブラジル代表DFダニエウ・アウヴェス、スペイン代表DFジェラール・ピケ、アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ、スペイン代表DFジョルディ・アルバの4人。中盤にはクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチ、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ、イニエスタが並ぶ。そして前線では、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、ブラジル代表FWネイマールの“MSN”が揃ってスタメン入りを果たした。
対するアトレティコ・マドリーは、勝ち点48でバルセロナに並んで2位。バルセロナよりも消化が1試合多いこともあり、優勝を目指すためには非常に重要なアウェーゲームに臨む。コパ・デル・レイ準々決勝セカンドレグのセルタ戦から中2日、ディエゴ・シメオネ監督は先発メンバーを2名変更。スロヴェニア代表GKヤン・オブラクとアルゼンチン代表MFアウグスト・フェルナンデスがスタメンに復帰した。
開始早々、最初のチャンスはアトレティコ・マドリーが作り出した。2分、アントワーヌ・グリーズマンが左足でコントロールショットを放つと、枠を捉えたボールはGKブラボが右手1本でセーブ。いきなり決定機を作ると、先制点はアトレティコ・マドリーが記録した。10分、右サイド深くからサウール・ニゲスが中央へ折り返すと、コケが右足ダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。
ホームで先制を許したバルセロナは、ハードタックルを厭わないアトレティコ・マドリーの前に、なかなかチャンスを作り出すことができない。アトレティコ・マドリーは24分にディエゴ・ゴディン、25分にガビがイエローカードを受けるなど、激しいボディコンタクトを繰り返して攻撃の芽を摘んでいった。
それでも30分、バルセロナが鮮やかなパスワークから同点ゴールを挙げる。ネイマールがペナルティーエリア左手前でドリブルを仕掛け、相手を引き付けてからJ・アルバへパス。オーバーラップしていたJ・アルバは、カットインから冷静に中央へラストパスを送る。密集地帯に走り込んでいたメッシが左足ダイレクトでゴール左隅へ決めた。
スコアを1-1としたバルセロナは、38分に逆転に成功。ダニエウ・アウヴェスが右サイドから前線にフィードを送ると、スアレスが最終ラインの背後へ抜け出し、ペナルティーエリア内へ入る。相手DFをブロックしながら背後から転がるボールのバウンドに合わせて並走したスアレスは、角度のないところから右足を一閃。鋭いシュートでゴールネットを揺らした。
逆転を許したアトレティコ・マドリー。44分、左サイドでのタッチライン際でフィリペ・ルイスがメッシに対して足裏を見せた危険なタックルを敢行し、レッドカードを受けて退場処分となる。1点ビハインドのうえ、数的不利に陥ってハーフタイムを迎えることとなった。
後半開始時から、アトレティコ・マドリーはガビに代えてヘスス・ガメスを投入。最終ラインの枚数を揃え、1人少ない中で打開を図る。56分には右サイドからのクロスにグリーズマンが合わせたが、至近距離からのシュートはGKブラボの足に阻まれた。以降も攻勢をかけ、バルセロナゴールへと迫った。
しかし65分、ゴディンが2枚目のイエローカードを受け、退場処分に。アトレティコ・マドリーは2人少ない状態で残り時間を戦うこととなった。そしてバルセロナは67分、ラキティッチに代えてアルダ・トゥランを投入。アルダは古巣アトレティコ・マドリーとの対戦で初めてピッチに立った。
75分には、アトレティコ・マドリーのA・フェルナンデスが負傷し、担架で運び出されて交代を余儀なくされるアクシデントも発生。1点を追うアトレティコ・マドリーは試合終盤、セットプレーでGKオブラクも前線に上がるなどゴールへの意欲を示したが、最後まで追いつくことはできなかった。
試合は2-1で終了。バルセロナが首位攻防戦を制し、勝ち点を51に伸ばして優勝に前進した。バルセロナは次戦、2月3日のコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグでバレンシアをホームに迎える。またアトレティコ・マドリーは次節、2月6日にMF乾貴士所属のエイバルとアウェーで対戦する。
【スコア】
バルセロナ 2-1 アトレティコ・マドリー
【得点者】
0-1 10分 コケ(アトレティコ・マドリー)
1-1 30分 リオネル・メッシ(バルセロナ)
2-1 38分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
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