アトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネ監督は、決して前評判の高くなかったチームに多くのタイトルをもたらしてきた。23日付のスペイン紙『マルカ』が伝えている。
シメオネ監督が、2011年12月23日にアトレティコ・マドリーの指揮官に就任してから、ちょうど4年になる。4年前といえば、バルセロナを現在バイエルンを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、レアル・マドリーをジョゼ・モウリーニョ氏が指揮しており、現在セビージャを率いるウナイ・エメリ監督はバレンシアを、ビジャレアルを指揮するマルセリーノ・ガルシア・トラル監督はセビージャを指揮していた。このように多くのクラブで監督が忙しく代わる中、アトレティコ・マドリーの指揮官は4年間代わっていない。
同監督はこの4年間で実に公式戦228試合(リーガ・エスパニョーラ152試合、欧州大会47試合、コパ・デル・レイ25試合、スペイン・スーパーカップ4試合)を指揮。戦績は144勝46分38敗で勝率63.15パーセントと高い数字を残している。
2015年はシメオネ監督が着任してから初めてタイトルがない年となった。それまでは2012年にヨーロッパリーグ、欧州スーパーカップ、2013年にコパ・デル・レイ、2014年にリーガ・エスパニョーラ、スペイン・スーパーカップを制覇している。また、忘れてはならないのは、2014年のチャンピオンズリーグで決勝進出を果たしたことだ。
アトレティコ・マドリーはシメオネ監督の就任と同時にバルセロナとレアル・マドリーという2大クラブを脅かす強豪となった。同監督は2020年6月末まで契約が残っており、もしこの契約を満了すれば、8年半チームを指揮することになる。実現すればリーガ・エスパニョーラでは異例の長期政権となるが、シメオネ監督のこれまでの実績を見れば、その可能性もあるだろう。
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