アトレティコ・マドリーはこの1週間、リーガではホームでエスパニョールに完封勝ち(1-0)すると、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でもアウェーで3部のレウス・デポルティウに逆転勝ち(2-1)した。この結果、通算9勝2分2敗としたリーガでは、首位バルセロナとは4ポイント差、3位レアル・マドリーとは2ポイント差の2位をキープし、コパ・デル・レイでは5回戦進出に大きく前進した。
公式戦5連勝と勝負強さが戻ってきたチームは、今節はレウス・デポルティウ戦で温存された主力がこぞってスタメンに戻る予定となっている。そんな中、エスパニョール戦で重傷を負ったポルトガル代表MFチアゴ・メンデスの穴をどのように埋めるかは、今後の戦いを占ううえでも大きな鍵となるため、この試合では代役として起用される見込みのMFサウール・ニゲスに注目が集まる。
これに対し、グラナダはアウェーでの連戦となったこの1週間、リーガではマラガとドロー(2-2)を演じたものの、コパ・デル・レイでは2部のレガネスに惜敗(1-2)した。この結果、通算2勝5分6敗としたリーガでは降格圏内から1ポイント差の17位を何とかキープしたが、コパ・デル・レイでは5回戦進出に黄信号が灯った。
残留圏内に踏みとどまりたい今節は、攻守の要であるMFハビ・マルケスが出場停止となるのは痛いが、多くのポジションでローテーションを採用したレガネス戦から一転して、ベストに近いメンバーで臨むと見込まれている。
上位陣の中では得点が少ないアトレティコ・マドリーだが、両翼のFWアントワーヌ・グリーズマンとMFヤニック・フェレイラ・カラスコにDFフアンフランとフィリペ・ルイスが絡むサイドからの攻撃は鋭さを増している。一方、失点が多いグラナダだが、ホームでは最近3試合で失ったのは2ゴールと序盤戦と比べると守備が安定してきている。それゆえ、アトレティコ・マドリーの攻撃陣とグラナダの守備陣による攻防に注目したい。
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