マドリード・ダービーは勝敗つかず

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 リーガ・エスパニョーラ第7節が4日に行われ、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーが対戦した。

 アトレティコが、ホームのビセンテ・カルデロンにレアルを迎えて、今シーズン最初の“マドリー・ダービー”となった。昨シーズンの公式戦で8試合行われた同ダービーは、アトレティコが4勝3分け1敗の圧倒。レアルは今節、昨シーズンの雪辱を晴らしたいところ。

 アトレティコはFWアントワーヌ・グリーズマンやFWフェルナンド・トーレスらが先発出場。MFコケは負傷の影響で欠場となった。一方のレアルは、5ゴールで得点ランキング首位タイのFWカリム・ベンゼマとFWクリスティアーノ・ロナウドがスタメン入り。また、負傷が心配されたDFセルヒオ・ラモスが先発出場するも、MFギャレス・ベイルはベンチスタートとなった。

 試合が動いたのは9分、レアル・マドリーが先制する。右サイドを突破したダニエル・カルバハルがクロスを供給。ペナルティエリア内中央でベンゼマが頭で叩き込み、ゴール左隅に決めた。だが21分、レアルはS・ラモスが自陣エリア内でチアゴ・メンデスを倒し、アトレティコにPKを献上。22分、キッカーのグリーズマンは右隅に蹴り込むが、読んでいたGKケイロル・ナバスの好セーブに阻まれた。

 レアルは38分、エリア前右でFKを獲得すると、C・ロナウドが右足を振り抜くが、シュートは落ち切らず、クロスバー上に外れた。40分、レアルにアクシデント発生。先制点をアシストしたカルバハルが負傷し、そのまま42分にアルバロ・アルベロアと交代になった。前半はレアルの1点リードで折り返す。

 反撃を狙うアトレティコは、オリベル・トーレスを下げてヤニック・フェレイラ・カラスコを投入して後半を迎える。58分にはアンヘル・コレアに変えてルシアーノ・ビエットをピッチに送り出す。さらに64分にはF・トーレスを下げてジャクソン・マルティネスを投入し、はやくも交代枠を使い切った。

 一方のレアルも66分、イスコを下げてベイルをピッチに送り出した。75分には、右サイドのC・ロナウドが、中央に切り込んで左足を振り抜くが、シュートは枠の右に外れた。77分、先制点を挙げたベンゼマを下げて、マテオ・コヴァチッチをピッチに送り出す。

 アトレティコは80分、左サイドからのクロスに、ファーサイドでフリーのビエットが頭で合わせるが、枠を捉えられない。すると83分、攻勢に出ていたアトレティコの反撃が実る。左サイドを突破したJ・マルティネスが折り返しを供給。ニアサイドに飛び出したグリーズマンが合わせるが、しっかりミートせず。だが、こぼれ球にいち早く反応したビエットが押し込んで、ゴールネットを揺らした。

 試合はこのまま終了。今シーズン最初の“マドリー・ダービー”は1-1の引き分けで終わった。レアルはリーグ戦2試合連続のドロー。アトレティコも2試合白星から遠ざかる結果となった。

 アトレティコ・マドリーは次節、インターナショナルマッチウィーク明けの18日にアウェーでレアル・ソシエダ対戦。レアル・マドリーは17日に、レバンテをホームに迎える。

【スコア】
アトレティコ・マドリー 1-1 レアル・マドリー

【得点者】
0-1 9分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)
1-1 83分 (アトレティコ・マドリー)


▽レーティング
GK
13 オブラク 6.0
飛び出しがさえた。スケールの大きなゴールキーピング

DF
20 フアンフラン 5.5
押し込まれたが、大きくは崩れなかった

24 ホセ・ヒメネス 6.0
冷静さを維持し、安定感ある守備を見せる

2 ゴディン 6.0
的確なポジショニングで質の高い守備を続けた

3 フィリペ・ルイス 5.5
先制点を奪われた場面では、緩慢な対応でカルバハルに突破されたが、その後に持ち直す

MF
7 グリーズマン 5.5
痛恨のPK失敗。しかし、同点弾に絡むプレーを見せた

14 5.0
早々の失点シーンではベンゼマへのマークが緩かった

5 チアゴ 6.0
うまくファウルを誘ってPKを獲得。攻守に働いた

10 5.0
試合から消えて守備でも貢献できず、ハーフタイムに交代

(→カラスコ 5.5)
果敢に仕掛ける姿勢を見せた

FW
9 トーレス 5.0
ほとんど何もできなかった

(→J・マルティネス 6.0)
豪快な突破からのクロスでビエット弾を演出し、ゴールにも近づく

16 コレア 5.5
独特のリズムで積極的に仕掛けて攻め手となる

(→ビエット 6.0)
移籍後初ゴールでチームに貢献

監督
シメオネ 5.5
持ち駒をフル活用し、勝利に近づいた

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