リーガ・エスパニョーラ第4節が19日に行われ、エイバルとアトレティコ・マドリーが対戦した。
エイバルは開幕からの3試合で2勝1分けと無敗をキープ。今夏フランクフルトから加入した乾はベンチ外となりリーガデビューはお預けとなった。対するアトレティコ・マドリーは前節バルセロナとの対決に敗れ今シーズンの初黒星を喫した。それでも15日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節ではガラタサライ相手に敵地で2-0の勝利を収め、勢いをつけてこの一戦に臨む。
アトレティコ・マドリーは8分、ルシアーノ・ビエットが左から中央にドリブルで持ち込みエリア外からミドルシュートを狙ったが、GKの正面に飛んだ。さらに20分、最終ラインのディエゴ・ゴディンが右サイドのフアンフランにロングパスを通すと、そこからの折り返しをエリア内に走りこんだジャクソン・マルティネスが左足で合わせる。しかしインサイドでコースを突いたシュートはGKアシエル・リエスゴがファインセーブで防いだ。
40分にはアトレティコ・マドリーが再び右サイドからチャンスを作ると、フアンフランが右足アウトサイドで上げたクロスにJ・マルティネスがヘディングで合わせたが、ここもGKに阻まれ得点には至らない。アトレティコ・マドリーがボールをキープし、エイバルがカウンターを狙う展開となった試合は互いに無得点で前半を折り返す。
アトレティコ・マドリーは後半開始と同時に2枚の交代カードを切る。J・マルティネスとビエットに代え、オリベル・トーレスとフェルナンド・トーレスが投入された。
後半最初のチャンスはエイバル。52分、鋭いカウンターを仕掛けると右サイドをドリブルで持ち上がったケコが逆サイドのサウール・ベルホンにスルーパス。ベルホンは右足でシュート性のクロスを送ると、これがDFに阻まれこぼれた球を自ら拾い、今度は右足でシュートを狙ったが、惜しくもGKに阻まれた。
61分、アトレティコ・マドリーはコケに代えてアンヘル・コレアを投入。するとこの采配が的中する。62分、エリア内左でスルーパスを受けたF・トーレスが巧みな反転からエリア内に走りこんだコレアにパスを通すと、コレアはステップで相手DFをうまくかわし右足のシュートでゴールネットを揺らした。
失点を喫したエイバルは71分、ベルホンとアドリアン・ゴンサレスを下げてシモーネ・ヴェルディとボルハ・バストンを投入し同点を目指す。
しかし77分、逆にアトレティコ・マドリーが突き放しに成功する。コレアのスルーパスからエリア内右に抜けだしたF・トーレスが飛び出したGKの上を抜くシュートを流し込みリードを2点に広げた。
終始試合を支配したアトレティコ・マドリーに対し、エイバルも時折カウンターでチャンスを作ったが最後までゴールを割ることができず、選手交代が的中したアトレティコ・マドリーが2-0の勝利を収め、エイバルは今シーズンの初黒星を喫している。
次節、エイバルはアウェーでレバンテと、アトレティコ・マドリーはホームでヘタフェと対戦する。
【スコア】
エイバル 0-2 アトレティコ・マドリー
【得点者】
0-1 62分 アンヘル・コレア(アトレティコ・マドリー)
0-2 77分 フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリー)
▽レーティング
GK
13 オブラク 5.5
遠目の位置からの枠内シュートは飛んでこなかった
DF
20 フアンフラン 5.5
サウール・ベルホンに自由を与えなかった
24 ホセ・ヒメネス 6.0
危険察知能力の高さを随所に発揮
2 ゴディン 6.0
守備を統率。集中が切れなかった
3 フィリペ・ルイス 5.5
対面のケコに苦戦も乗り切る
MF
7 グリーズマン 5.5
サイドや2トップの一角でプレーも決定的な仕事はできなかった
14 ガビ 6.0
チアゴと共に攻守にしっかり働いた
5 チアゴ 6.0
的確な配球で試合をコントロール
6 コケ 5.5
正確なフィードでチャンスを生む局面もあったが、その回数は少なかった
(→コレア 6.5)
1ゴール1アシストの大活躍
FW
11 J・マルティネス 5.5
2つの決定機に絡むも決めきれず前半で交代
(→フェルナンド・トーレス 6.5)
コレア同様に1ゴール1アシストの活躍
23 ビエット 5.5
J・マルティネスの周囲でプレーし、打開を図る
(→オリベル・トーレス 5.5)
違いを生めなかったが、守備をさぼらず
監督
シメオネ 6.5
大胆な選手交代で流れを引き寄せた
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