リーガ・エスパニョーラ第3節が12日に行われ、アトレティコ・マドリーとバルセロナが対戦した。
昨シーズン王者のバルセロナは、2試合連続で1-0とやや苦しみながらも連勝でスタートを切った。気がかりなのはエースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに得点がないこと。メッシが開幕から2試合連続でノーゴールに終わったのは、2007-08シーズン以来8年ぶりだと報じられ、調子が心配されている。一方、アトレティコ・マドリーは前節のセビージャ戦で3-0の大勝を収め、開幕から連勝を飾っている。昨シーズンはバルセロナ相手に公式戦4連敗を喫したが、今回は勢いの違いを見せたいところだ。
バルセロナはこの日の先発メンバーにドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンを初めてリーグ戦で起用。メッシはベンチスタートとなり、ブラジル代表MFラフィーニャが前線の右サイドに入った。
最初に決定機を迎えたのはバルセロナ。25分、左CKを獲得すると、イヴァン・ラキティッチがクロスボールを供給する。ニアでラフィーニャが触ったボールを、ファーサイドのルイス・スアレスがボレーシュートで狙ったが、ここは惜しくもクロスバーに弾かれてしまった。
一方のアトレティコ・マドリーは27分にチャンスを作る。右サイドのアントワーヌ・グリーズマンがクロスを送ると、一度ゴール前を横切ったボールが左サイドに転がる。これを拾ったフィリペ・ルイスが右足で狙ったが、枠の左に外れてしまった。
28分、トーマス・ヴェルマーレンが負傷によりベンチに下がり、ジェレミー・マチューが交代で投入された。
すると35分、相手最終ラインの裏に抜けだしたスアレスがエリア左横へドリブルで持ち込む。エリア内中央のネイマールにパスを出すと、ネイマールが左足でシュートを放ったが、ここはホセ・ヒメネスがスライディングで止めた。このまま0-0のまま前半終了を迎えた。
後半立ち上がり、アトレティコ・マドリーがワンチャンスをものにする。52分、チアゴ・メンデスのパスに抜けだしたフェルナンド・トーレスがGKと一対一になり、体制を崩しながらシュートを放つと、ボールは左ポストに当たりながらゴールネットを揺らした。ホームのアトレティコ・マドリーが先制に成功する。
バルセロナは先制点を奪われたが、すぐさま同点に追いつく。55分、ゴール手前左でFKを獲得すると、ネイマールが右足で直接狙った。壁の上を越えたボールはゴール左上隅に決まり、バルセロナが同点に追いついた。
勝ち越しゴールを狙うバルセロナは、60分にラキティッチを下げてメッシを投入。一方、リードを守りきれなかったアトレティコ・マドリーは、62分にトーレスを下げてジャクソン・マルティネスを投入した。
77分、遂にバルセロナが均衡を破る。エリア手前左でこぼれ球を拾ったジョルディ・アルバがエリア内にスルーパスを出すと、これを受けたスアレスがダイレクトでメッシへパス。メッシが左アウトサイドでゴール右下に流し込み、バルセロナが勝ち越しに成功した。
勢いを増したバルセロナはその後も猛攻を続けたが、追加点は生まれずに試合終了を迎えた。バルセロナが敵地でアトレティコ・マドリーを下し、開幕3連勝を飾った。
次節、アトレティコ・マドリーは敵地でエイバルと、バルセロナはホームでレバンテと対戦する。
【スコア】
アトレティコ・マドリー 1-2 バルセロナ
【得点者】
1-0 52分 フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリー)
1-1 55分 ネイマール(バルセロナ)
1-2 77分 リオネル・メッシ(バルセロナ)
▽レーティング
GK
13 オブラク 6.0
好セーブも見せて最後まで望みをつないだ
DF
20 フアンフラン 6.0
素早い攻守の切り替えを見せていた
24 ホセ・ヒメネス 5.5
粘り強く対応していたが目立たないミスもあった
2 ゴディン 6.0
冷静沈着な対応
3 フィリペ・ルイス 5.5
可もなく不可もなしといった内容
MF
10 オリベル・トーレス 5.5
違いを作り出せないままピッチを後に
(→21 カラスコ 5.5)
オリベル同様、持ち味を発揮するところまでいかなかった
14 ガビ 5.5
守備に追われ、失点場面にも絡む
(→23 ビエット -)
5 チアゴ 6.5
攻守両面で効いていた
6 コケ 5.5
中盤で守備に奔走していた
FW
7 グリーズマン 6.0
前線でボールをおさめて何度か好機をお膳立て
9 フェルナンド・トーレス 6.5
バルサキラーは健在。それほど簡単なシュートではなかった
(→11 ジャクソン・マルティネス 5.5)
あまり良い形でボールを受けることができなかった
監督
シメオネ 6.0
後半の立ち上がりは主導権を握ったが、ネイマールのゴールで一変した
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