昨季3位のアトレティコ、グリーズマンのFK弾で開幕戦白星スタート

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 2015-16シーズンのリーガ・エスパニョーラ開幕節が22日に行われ、アトレティコ・マドリーとラス・パルマスが対戦した。

 アトレティコ・マドリーは昨シーズンのリーグ戦を3位で終えた。今シーズンはリーグ王者を奪還すべく戦力補強に動き、ビッグクラブから狙われていた主力選手の流出も最小限にとどめた。バルセロナとレアル・マドリーの2強に割って入るためにも、まずは開幕戦を白星でスタートさせたい。一方、昇格組のラス・パルマスは2001-02シーズン以来14年ぶりに1部昇格を果たした。開幕戦でいきなり強豪クラブと対戦することとなったが、なんとか敵地で勝ち点を持ち帰りたいところだ。

 試合は開始からホームのアトレティコ・マドリーが攻めこむ。3分、エリア内左で浮き球のパスを受けたアントワーヌ・グリーズマンがジャンピングボレーでシュートを狙ったが、ボールは枠の右に外れてしまった。

 続く16分、アトレティコ・マドリーがエリア手前右の位置でFKを獲得すると、キッカーのグリーズマンが左足で直接狙った。壁の左を抜けたボールはGKラウール・リソアインの正面に飛んだが、弾ききれずにゴールネットを揺らした。アトレティコ・マドリーがホームで先制に成功する。

 先制を許したラス・パルマスも反撃に出る。25分、ロケ・メサが中盤からロングシュートを放ったが、わずかに枠の上に外れてしまった。その後はグリーズマンを中心にアトレティコ・マドリーがチャンスを作ったが、スコアは変わらず1-0で試合を折り返した。

 後半も主導権を握るのはアトレティコ・マドリー。55分、左サイドを駆け上がったフィリペのクロスに、走りこんだジャクソン・マルティネスが合わせにいったが、ここは相手DFにブロックされてしまう。逆に58分にはラス・パルマスのセットプレーからダビド・シモンが決定的なヘディングシュートを放ったが、GKヤン・オブラクがわずかに触ったことでクロスバーをかすめて枠の上に外れた。

 90分、アトレティコ・マドリーがエリア正面やや左の位置でFKを獲得すると、今度はコケが直接狙ったが、ここもわずかに左ポストの外側に外れ、追加点とはならない。結局このままスコアは動かず、1-0でアトレティコ・マドリーがラス・パルマスを下し、開幕戦を制した。

 次節、アトレティコ・マドリーは敵地でセビージャと、ラス・パルマスはホームでレバンテと対戦する。

【スコア】
アトレティコ・マドリー 1-0 ラス・パルマス

【得点者】
1-0 16分 (アトレティコ・マドリー)


▽レーティング

GK
13 オブラク 5.5
72分にビッグセーブ。そのほかでは、難しい対応を迫られるシーンは少なかった

DF
20 6.5
タイミングの良い攻め上がりで攻撃に幅をもたせ、対峙したD・カステジャーノを苦しめた

24 ホセ・ヒメネス 6.0
ゴディンとともに強固な守備を見せた

2 ゴディン 6.0
堅実な守備で最終ラインを統率

3 6.5
アトレティコ再デビュー戦。中への絞りでリスク管理を徹底しつつ、機を見た攻め上がりでスペースを有効活用

MF
10 5.5
独特のタッチで攻撃に変化を与える。もう少し前目でボールに絡みたかった

(→コレア 6.0)
卓越したボールスキルで相手の守備を翻弄

14 6.0
中盤の底でボールに良く絡み、潤滑油としての役割を全う

5 チアゴ 5.5
中盤で攻守のバランスを取った

6 6.0
左サイドから中に絞り、ボールポゼッションに関与。散らしも的確

FW
11 J・マルティネス 5.5
公式戦デビュー。周囲との連係面に課題を残す

(→ 5.0)
動き出しは悪くなかったが、タッチが大きくなるなど、追加点のチャンスを不意にした

7 グリーズマン 6.0
直接FKで今シーズン初ゴールをマーク。個人としても上々の滑り出し

(→ラウール・ガルシア -)

監督
シメオネ 6.0
磐石の試合運びで白星発進

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