エスタディオ・ビセンテ・カルデロン(Estadio Vicente Calderón)は、スペイン・マドリードにあったサッカー専用スタジアム。
かつては、リーガ・エスパニョーラのアトレティコ・マドリーのホームスタジアムだった。 開場は1966年。収容人数は54,851人。平均観客数は約45,000人。
スタジアムの下には高速道路が通っている、世界でも非常に珍しいスタジアムである。昔は、スタジアムの側を流れるマンサナーレス川から名を取り「デル・マンサナーレス」という名称であったが、1987年にヘスス・ヒル会長により、先代の名である「ビセンテ・カルデロン」に変更された。なお、UEFAによるスタジアム評価では、最上級の5つ星を獲得している。
アトレティコ・マドリーの試合だけでなく、スペイン代表の試合も数多く行われ、1982年のスペインW杯では、フランス対オーストリア、北アイルランド対オーストリア、フランス対北アイルランドの3試合が開催された。
2007年夏、隣接するビール工場跡地を含めた再開発計画が発表され、取り壊しが決定した。アトレティコ・マドリーはオリンピック開催に向けて新設されていたエスタディオ・オリンピコ・デ・マドリード(エスタディオ・メトロポリターノ)に、3年以内に本拠地を移す予定になっていたが、2012年、2016年、2020年の3大会に立候補したが、いずれも落選。この為、2013年にアトレティコ・マドリーの所有となり、再び改修案を発表。 2017-18シーズンから、エスタディオ・メトロポリターノにアトレティコのホームスタジアムは移された。
2019年7月から解体工事が開始された。
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