アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、バルセロナFWリオネル・メッシを指導する可能性について語っている。
近年アトレティコを躍進させたシメオネ監督は、欧州でその手腕を高く評価されている。一方、メッシはバルセロナのエースとしてチャンピオンズリーグ制覇を3度経験するなど世界最高の選手という名誉をほしいままにしている。
だが意外にも両者に接点はない。シメオネ監督はアルゼンチン『メトロ951』でメッシについて次のように話している。
「私とメッシの間に個人的な関係はない。彼と対戦する際には、バルセロナで成功を収めた同胞への敬意が存在するけれどね。しかし、それ以上は何もないよ。彼と直接会って、会話をする機会が今まで一度もなかったからね」
「メッシは世界一の選手だ。彼を指導してみたいか? 彼は並外れた選手だが、彼を指導するには2つの選択肢しかない。バルセロナと、アルゼンチン代表だ。私はそのどちらの監督でもない。私の望みを言えば、メッシにアトレティコに来てほしいね。ただ、彼はアトレティコに行きたいと思ってはいないだろう」
では、アルゼンチン代表監督に就任する可能性はどうだろうか。
「その答えは、今のアルゼンチン代表には(エドガルド)バウサという監督がいるということだ。彼には情熱的で、かつ大きな仕事が残されている。私は監督としてまだ若い。だから日々現場にいる必要性を感じているよ」
「私とアトレティコとの間には強い関係性がある。ただ、扇動するような意味を除いて言わせてもらえるなら、アルゼンチンに行く度に代表を率いたいと思うのも事実だ。それは愛国心によるものである。だが現時点、私の現実はアトレティコにある」
代表での仕事はより先の未来にある、とシメオネ監督は語る。
「将来的に、アルゼンチンを率いるチャンスがあればと思っている。もっと年齢を重ねて、感情的に落ち着いてきたら…。その時こそ、代表を率いる時期だ。デル・ボスケやルイス・アラゴネスを見てごらん。彼らは代表監督を務めるまでに、1000試合はこなしただろう。しかしながら、私が代表を率いる時にはメッシを指導することはもうできないんだ」
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