アトレティコ・マドリーの元スペイン代表DFフアンフランに後進へ道を譲るべき時が来たのかもしれない。
スペイン紙『マルカ』が21日に公開したコラムで、筆者のユアン・マクティアー氏はクロアチア代表DFシメ・ヴルサリコにバトンを渡す時が来たと主張している。
「2011年にアトレティコに加入して以来、フアンフランはすべてをクラブに捧げてきた。その血を、その汗を、その涙を数々のメダルに変えてきた。しかしどんな伝説的な選手にもヤングスターに道を譲る時が来る。そして今まさにディエゴ・シメオネにとって32歳のフアンフランではなく25歳のシメ・ヴルサリコを起用する時が来ている」
「プレシーズンにもその兆候は見られた。スピードやパワー、スタミナが少なからず失われ、それがジローナとの開幕戦で白日の下にさらされた。対峙するアタッカーが彼のサイドを支配し、2-2となった試合の失点はどちらも右サイドからだった。右サイドでコンビを組んだベルギー代表MFヤニック・フェレイラ・カラスコからの支援がほとんどない状態だったのは事実だが、フアンフランがもう少しやれたのもまた事実。もっと言うと、2-3年前にこの試合が行われたなら、サイドを支配したのフアンフランだったはずだ。結局、シメオネは58分に最初の交代にフアンフランを指名するが、右SBを代えることはしなかった。代わりにアルゼンチン人FWアンヘル・コレアを投入し3バックにスイッチ。これはフアンフランより優れた右SBがいないこと示唆している」
「フアンフランは未だに勇敢な戦士で、クラブを愛し、赤と白のシャツにすべてを捧げる選手。これは同時に、フアンフランはバックアップとして最適であることも意味している。シーズンの中ではメンバーを落とさざるを得ない試合もあり、今回のジローナ戦でも主力のウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンやブラジル代表DFフィリペ・ルイス、フランス代表FWケヴィン・ガメイロは招集されなかった」
「昨シーズンに負傷離脱する以前、ヴルサリコはアトレティコの右サイドを担当するに値するパフォーマンスを見せていたし、フアンフランやF・ルイスよりも精確なクロスを供給できることも示した」
「昨夏に1600万ユーロ(現レートで約21億円)でサッスオーロから買い取ったのは、フアンフランの後継者と見込んでのことだったはず。今こそ引き金を引く時だ。これ以上勝ち点を失う前に。ヴルサリコが他のクラブでその才能を開花させる前に」
「クラブへの忠誠というものはフットボールの世界から失われつつある。もしジローナ戦でヴルサリコがスターティングメンバーに入っていれば、2013-14シーズンのリーグ優勝メンバーがDFラインに一人もいないという状況になっていた。シメオネがチームの核としてフアンフランを残した、というのは理解できる決断でもあった」
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