レアル・マドリー、ラ・リーガ連覇に光明!首位アトレティコに今季初めて土をつける

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12日のラ・リーガ第13節、アルフレド・ディ・ステファノでのレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーは2-0でレアル・マドリーの勝利に終わった。

アトレティコが8勝2分けでで首位に立ち、1節分消化が多いマドリーが6勝2分け3敗の勝ち点6差で3位に立つ状況で迎えた今回のマドリー・ダービー。アトレティコにとってはタイトルレースで独走態勢に入るため、マドリーにとってはレースに生き残るために勝利を欲する一戦だ。

今季アトレティコが攻撃的スタイルを確立したために読めなかった試合展開だが、始まってみるといつも通りマドリーがボールを保持し、アトレティコが守備に回るという光景が広がる。カラスコを左ウィングバックとする5バックのアトレティコ相手に、マドリーはミドルゾーンで比較的自由にボールを回せたが、そこからクロースが針の穴を通すような技術の高さでサイドチェンジでアトレティコの最終ラインのウィークポイントを見事に突いていった。12分にはベンゼマが左足でシュートを放ち、これはオブラク、右ポストに当たりゴールにはならなかった。

中盤で技術の高さ見せていくマドリーはアトレティコ陣地に攻め入り続け、15分に然るべきとも言えそうな先制点を獲得。クロースの右CKから、フェリペのマークを外したカセミロがヘディングシュートでネットを揺らした。遅れを取ったアトレティコはその後、カラスコを1列上げて4バックにシステムを変更し、マドリーの中盤から自由を奪おうと試みる。これが少しばかり功を奏して、ジョアン・フェリックスがいつもの鋭いプレーを見せ始めるが、しかし決定機をつくるまでには至らなかった。

前半はマドリーの1点リードで終了。シメオネ監督はハーフタイムにエクトル・エレーラ、カラスコ、フェリペとの交代でレマル、コレア、ロディを投入と一気に3枚を代えた。

後半は、3枚代えのアトレティコがより攻められるようになったことで、前半よりも均衡する内容に。アトレティコは55分、マルコス・ジョレンテのグラウンダーのクロスにファーのレマルが左足で合わせるが、これはポストに直撃して同点のチャンスを逃す。そしてその5分後、シメオネ監督は4枚目の交代カードを切り、サウールを何とJ・フェリックスに代えて投入……。30分を残して交代となったアトレティコの背番号7は、憤懣やるかたない思いを存分に示しながらスタンドへと向かっていった。

そして63分、スコアがもう一度動く。動かしたのは、またしてもマドリー。ペナルティーエリア手前でクリアボールを拾ったカルバハルが右足を一閃すると、地を這う強烈な勢いのボールが右ポスト、脅威の横っ飛びを見せていたオブラクの背中に当たって枠内に転がった。オブラク相手のミドルでは、これしか決める方法がないといった凄まじいシュートだった。

2点ビハインドを負ったシメオネ監督は、73分に最後の交代カードを切り、ルイス・スアレスも下げてコンドグビアを投入。一方のジダン監督は79分にヴィニシウス、負傷明けのカルバハルをロドリゴ、アセンシオに代えた。アトレティコは80分にロディのクロスからサウールがヘディングシュートを放ったが、これはGKクルトワが好セーブ。ジダン監督は88分、負傷から復帰したばかりで、驚きの招集リスト入りを果たしたバルベルデをモドリッチとの交代でピッチに立たせている。

終盤はマドリーが守っては堅守を見せ、攻めては抜群の技術を生かしたボール回しから時間を使いつつ追加点を狙う試合巧者ぶりで、アトレティコを寄せつけることなく2点リードのまま試合終了を迎えた。今季初黒星を喫したアトレティコは勝ち点を26から伸ばせず、レアル・ソシエダに順位を抜かれる可能性がある。マドリーは首位アトレティコとの勝ち点差を3に縮め、ラ・リーガ連覇への光明を見ている。

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