今シーズン、開幕から素晴らしい戦いを続けているアトレティコ・マドリーが、ついに順位表の最高位にたどり着いた。2日に行われたリーガ・エスパニョーラ第22節、本拠地ビセンテ・カルデロンでレアル・ソシエダに4-0で快勝したアトレティコ・マドリーは、前日の試合でバレンシアに敗れたバルセロナに3ポイント差を付け、今シーズン初めて首位に立った。
この日、かつて選手および監督としてチームを支えたルイス・アラゴネス氏の訃報が届き、是が日でも勝利が欲しかったアトレティコ・マドリー。38分にFWダビド・ビジャがスペイン代表で寵愛を受けた恩師に手向ける先制点を叩き出すと、72分にはFWジエゴ・コスタ、74分にはDFミランダが相次ぎ追加点を挙げて勝負を決める。さらに、終了間際の87分には、冬の移籍市場でヴォルフスブルクから半年間のローンで加入したばかりのMFジエゴが、自身のチーム復帰を祝う駄目押し弾を奪った。
なお、1年半振りとなるアトレティコ・マドリーでの復帰戦で、途中出場ながらいきなりゴールを決めたジエゴは、試合後のインタビューで、自身にとってもチームにとっても特別な一戦での勝利を喜んだ。
「これ以上は何も望めないほど、全てが完璧だった。今日はルイスがこの世を去るという特別な意味を持つ日だったが、誰もがその死を悲しんでいる彼に勝利を届けることができ、僕たちは満足している」
ジエゴはまた、ヴォルフスブルクに戻ってからも、常にアトレティコ・マドリーのことを気に掛けていたことを明らかにした。
「たった1日しかチームを外れていなかったような感じがした。1年半前、僕はアトレティコを離れた。しかし、アトレティコが僕の心を離れたことは1度もなかった。常にチームと共にいるつもりで、可能な限り全ての試合をチェックしてきた。このクラブは僕の人生の重要な一部分を占めてきた。このチームに戻れるというのは、誇りであり喜びだ。皆が向けてくれる全ての愛情をピッチの上で返せるよう尽くしたい」
前回在籍時の2011-12シーズンにはヨーロッパリーグ優勝に貢献したジエゴは、この1年半でのチームのレベルアップに言及すると共に、18シーズン振りのリーガ制覇への強い意志を示した。
「ハードワークやシンプルなプレーなど、ベースとなっている部分は昔と同じだ。だが、チームは勝つ事に一段と慣れ、レベルが更に上がった。今はもう完全に勝者のメンタリティを持つチームとなった。僕たちは今以上に素晴らしい形でシーズンを終えることもできると考えている。しかし、戦いはまだ長い。今後も全力を尽くして勝ち続けなければならない」
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