ナウエルはひとつの体に二人のフットボーラーを宿しています。一方には、ひどい出来のナウエルがいます。守備を強いられるとプリンのように震え、彼の背後は常に相手にとってエリアへの入口となってしまうナウエルです。しかし、もう一人のナウエルもいます。前を向くナウエル。右足がまるで大砲のようなナウエルです。先週のヘタフェ戦でもそれは証明されましたが、このアルゼンチン人はさらにそれ以上を望んでいました。
そして昨日、マドリー相手に再びそれを示しました。彼の右足がカラシニコフのようであることを。シメオネがコリセウムでの試合後に彼に伝えたように、さらに強烈なシュートを求めていたことを。そしてベルナベウでも、その一撃が炸裂しました。アルゼンチン人サイドバックの“ドクター・ジキル”の側面です。エリア外からの強烈な一撃で、アトレティコが先制した0-1を逆転されていた試合を2-2の同点に戻しました。
しかしその後、フラン・ガルシアとの競り合いでは、いつものナウエルに戻ります。守備のナウエル、“ミスター・ハイド”です。そしてマドリーの決勝点となる3点目では、ヴィニシウスを止めることもできませんでした。
プスカシュ賞級のゴール
それでも、この試合で永遠に記憶されるのは、ルニンがまったく届かなかったあの強烈なシュートでしょう。ゴールの“クモの巣”の隅に突き刺さる一撃でした。アトレティコは戦いました。試合は一進一退の展開でした。特に前半はマドリーがより危険なチャンスを作っていましたが、相手に最初の一撃を与えたのはルックマンでした。この選手はアトレティコでの歩みと同じように、ダービーでもゴールという形で登場しました。大舞台でも臆することがないことを証明しています。すでにバルセロナ相手にも得点しており、この夜はマドリーが相手でした。最終的に勝ち点3にはつながりませんでしたが、それでもなお存在感を示しました。シメオネがナウエルのゴールに驚きながら手を振り上げて喜んだとしても、結果は変わりませんでした。
あのゴールは理屈では説明できない、予想外のものでした。しかし偶然ではありません。シメオネは、ナウエルのその“半分”がチームに大きく貢献できることを理解しています。だからこそ、ルックマンとは対照的に、メトロポリターノで苦しいスタートを切ったこの選手に対しても信頼を保ち続けているのです。そして今もなお、その状態は続いています。
それでもここ2週間、彼はプスカシュ賞級のゴールを決めるだけの価値を示してきました。ナウエルは相手ゴールに向かってプレーする時、非常に有用な選手です。質の高いクロスも供給でき、それをしっかり実行しています(ベルナベウではチーム内で2番目に多い3本のクロスを試みました)。シメオネは、その“大砲”のような右足が、彼のミスを上回る存在であってほしいと考えています。ジキルとハイド、その二面性です。

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