週末に行われるリーガ・エスパニョーラ第33節屈指の好カードといえば、2位のレアル・マドリーと3位のアトレティコ・マドリーによる直接対決だろう。
とはいえ、今世紀に入ってからの“マドリー・ダービー”は、レアル・マドリーが圧倒的優位に立っており、最後に勝利を収めたのが1999年10月までさかのぼるアトレティコ・マドリーは、以降の対戦成績が6分け17敗と完膚なきまでに叩きのめされている。だがアトレティコ・マドリーは、今回のダービーを制すればレアル・マドリーと勝ち点で並び、3点差以上の勝利を収めれば宿敵を抜いて2位に浮上する。
大一番まで2日となった25日、練習後の記者会見に臨んだアトレティコ・マドリーのキャプテンであるMFガビも、千載一遇のチャンスに向けた強い意気込みを示している。
「レアル・マドリーは特別なライバルだ。僕らは本当に長きに渡り彼らを倒すことができていないが、今回ほど接近した状況でダービーを迎えることがなかったのも事実だ。今シーズンの僕達は非常に高いレベルを保っているので、この素晴らしいチャンスを何としてもものにしなければならない。これまで幾度となくレアル・マドリーに勝利する方法が論じられてきたが、ついにそれを実践する時がやってきた。アトレティコ・マドリーには14年分の意欲がみなぎっている」
レアル・マドリーは、30日に行われるチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグのドルトムント戦で、ファーストレグの1-4というスコアを逆転する必要があるため、今回のダービーでは戦力を温存してくるとも予想されている。だがガビは、レアル・マドリーはいかなるメンバーであっても難敵であることを強調した。
「今回のダービーは2位の座を賭けた戦いなので、僕らにとっても彼らにとっても非常に重要だ。彼らはどのようなメンバーになろうとも、勝利を熱望しているはずだ。また、レアル・マドリーのあらゆる選手が、こういった大一番を制するに相応しい高いレベルを有している。もしモウリーニョ監督がこの試合に全力を注ぐ必要がないと考え、戦力を落としてくるならば、僕らにとっては好都合だ。しかし、いずれにしても僕達が対戦するのが非常に強いチームであることに変わりはない」
コメント