ユベントスに敗れてから数日後、アトレティコ・フェメニーノはリーグ戦の試合をしっかりと勝ち切りました。週に2試合をこなすハードスケジュールの中で戦う今季、同様の状況はすでに経験済みで、疲労が影響する場面もありましたが、勝利したことはチームにとって大きな朗報です。
内容としてはアトレティコ・フェメニーノのベストゲームとは言えませんでしたが、強敵バダロナ・ウィメンを相手に、前半と後半でそれぞれ決めたほぼ“ワンプレー”ともいえる2つの得点で勝利を収めました。前半はPK、後半は個人技による素晴らしいゴールでした。
序盤はバダロナが意欲的に試合へ入ります。開始5分、リサ・チャモロが最初の決定機を迎えますが、シュートはローラ・ガジャルドのゴール上へ逸れました。
しかし、アトレティコは前線からの積極的なプレスでボールを奪い、相手陣地の3/4エリアでチャンスをつくります。最後のパスの精度不足や、ルアニーが相手GKと1対1になりかけた場面でのオフサイドなど、惜しい場面もありました。
バダロナも鋭い攻撃を見せ、特にリョンパルトのミドルシュートはロラが何とか防がなければならない危険なものだったのです。
アトレティコは普段のホームゲームに比べると動きに重さが見られました。ミッドウィークのチャンピオンズリーグ後によくあることですが、前回もデポルティーボ戦で引き分けており、今節も前半はエネルギー不足の面が目立ちました。それでもボール保持を通じて主導権を握ろうとする姿勢は維持していました。
ビクトル・マルティン監督のチームは、30分にPKを獲得しました。アレクシアのドリブル突破に対し、アナが踏みつけ、PKが宣告されました。ボー・リサがGKカナレスを完全に欺き、見事にPKを決め、アトレティコが先制しました。
前半終了間際にはバダロナが猛攻を見せます。かつてアトレティコに所属していたソニア・マハリンの際どいミドル、さらにクベドの半オーバーヘッド気味のシュートをローラ・ガジャルドがキャッチしました。
アトレティコに酸素とエネルギーを
後半開始後、バダロナは再びチャンスをつかみます。イツィが至近距離からのシュート、さらにカウンターからのクロスシュートと続けて2度の決定機を迎えましたが、どちらもローラ・ガジャルドがしっかり対応しました。
ビクトル・マルティン監督はチームに新たな脚と呼吸を与える必要を感じ、大量3枚替えを行います。アナ・ヴィトーリア、リディア、アマイウルを投入し、オテルミン、シェイラ・ギハロ、ボー・リサを下げました。
その交代が即座に功を奏します。投入されたばかりのリディア・ロドリゲスが、ほぼ何もないような状況から25メートルの位置で左足を振り抜き、クロスバーすれすれの見事なゴールを決めました。カナレスは飛びましたが届きませんでした。
その後はバダロナが反撃を試み、77分にはリョンパルトがペナルティエリア外から強烈なシュートを放ちましたが、ここもローラ・ガジャルドがキャッチし、アトレティコは危なげなく2点差を守り切りました。

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