エストレマドゥーラ審判委員会所属のヘスス・ヒル・マンサーノ氏が、今週土曜日に行われるラ・リーガ第12節、アトレティコ・マドリー対レバンテ戦の主審を務めます。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)には、テネリフェ出身のダニエル・ヘスス・トルヒリョ氏が担当します。
今季、アトレティコがヒル・マンサーノ氏の笛を受けるのはこれが初めてです。同氏は、これまでにアトレティコとの間で多くの論争や軋轢を生んできた経歴を持つ審判であり、そのためにクラブ側が「もう彼に担当してほしくない」と要望を出したこともあるほどです。
これまでヒル・マンサーノ氏はアトレティコの試合を38回担当しており、その成績は19勝、8分、14敗です。警告カードは106枚、2度の退場(2枚目のイエローによるもの)と3枚のレッドカードを提示しており、また5本のPKを宣告しています。
近年では、ヒル・マンサーノ氏がアトレティコの試合を裁く回数は減少しています。昨シーズンは3試合のみで、ベニート・ビジャマリンでのベティス戦の敗戦(1-0)、メトロポリターノでのアスレティック戦の勝利(1-0)、そして最終節のジローナ戦(モンティリビ、0-4)がその3試合です。このジローナ戦が、ディエゴ・パブロ・シメオネ率いるアトレティコの試合で彼が最後に笛を吹いたものとなっています。
アトレティコに関連するヒル・マンサーノ氏の判定の中で、特に物議を醸したのは以下の場面です。ベルナベウでのマドリード・ダービーにおけるアンヘル・コレアの退場。コレアは、アントニオ・リュディガーがつねったり挑発したりしたことを振りほどいただけでしたが、退場処分となりました。また、アスレティック・クラブ戦でのジョアン・フェリックスの退場も議論を呼びました。彼は数メートルにわたる相手のつかみに対し、振りほどいただけだったのです。
さらに、当時スポーツディレクターであったアンドレア・ベルタが、第4審に対して「この審判は本当にひどい。二度とここには来ない。もうここでは笛を吹かせない」と発言したことで、2試合の出場停止処分を科された件も記憶に残っています。
他にも、サン・マメスでの試合で、ヤライとのごく軽い接触(自然なプレーの流れの中でのもの)によりアルバロ・モラタのゴールが取り消された場面などがありました。また、VARによって修正された誤審もありました。たとえば、コパ戦のセビージャ戦で、ラメラに対するバリオスのタックルがPKと判定されましたが、最終的にVARで訂正されています。

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