アトレティコ・マドリーは、今週土曜18時30分(現地時間)にメトロポリターノでレバンテを迎え撃ちます。しかし、この対戦は決して侮れません。ここ数年、レバンテはアトレティコにとって“天敵”とも言える存在だからです。彼らとの対戦は、まるで歯医者に行くようなもの——しかも、痛くて高くつくほうのタイプです。
実際、レバンテの直近2度のメトロポリターノ訪問はいずれもアウェー勝利で終わっています。アトレティコがその年にリーグ優勝を果たしていようと、レバンテが2部に降格していようと、関係ありません。シメオネ率いるチームが数多くのチャンスを作り、相手がわずか数回しか攻め込まなかったとしても、結果は同じ——レバンテはアトレティコを苦しめるのです。
この“呪われた歴史”の始まりは2000年、アトレティコがいわば“地獄(2部)”に足を踏み入れた年にさかのぼります。その試合は4-1でレバンテの勝利。エティエンがまるでディエゴ・マラドーナのようなプレーを見せました。初対戦も1963年で、このときもレバンテが勝利。さらに最近では、2010年、2012年、2014年とシウタ・デ・バレンシアで同じスコア(2-0)で敗戦。2014年の敗北は、のちにカンプ・ノウでリーグ優勝を決めるまで影響を及ぼすほどの痛手でした。2016年にも2-1で敗れ、そしてメトロポリターノ移転後も悪夢が続いています。
アトレティコは2020年以来、リーグ戦でレバンテに勝てていません。シメオネ監督と選手たちは、この悪い流れを断ち切らなければなりません。不安定な序盤戦を経て、すでに取りこぼしは許されない状況にあります。首位(アトレティコが直接対決で快勝したチーム)とは8ポイント差です。
この悪夢を振り払うため、アトレティコはホームでの強さにすがります。今季メトロポリターノで勝ち点を奪ったのは、エルチェのみ。そして直近9試合で7勝(うち3連勝中)という好調な流れも味方につけています。
シメオネ監督はようやく“正解の形”を見つけ出したようで、選手たちもパフォーマンスを上げています。右サイドでジョレンテとともに飛翔するジュリアーノ(3試合連続MVP)、復活したヒメネス、負傷から戻ったアルマダとバエナ、そして調子を取り戻しつつあるフリアンの得点力。アトレティコは再び“アトレティコらしさ”を取り戻しています。特にホームでは、なおさらです。
そのため、シメオネ監督の先発には大きな変更はない見込みです。ル・ノルマンが負傷欠場、ニコが出場微妙。注目は、バリオスとコンビを組むもう一人。チャンピオンズで疲労の見えるコケ、調子を上げているギャラガー、2週間前に復帰しながら8月30日以降出場のないカルドーソなどが候補です。セビージャ戦で同位置に入ったバエナもいますが、シメオネ監督は彼を左サイドまたは“ラ・アラーニャの後方サポート役”として起用するのを好んでいます。
一方、対するフリアン・カレロ率いるレバンテは、パブロ・マルティネスとエスピが負傷、ベンセドールが出場停止。チームの攻撃の要は、6ゴールを挙げているエッタ・エヨング。アトレティコの守護神ヤン・オブラクは、現在3試合連続で無失点を続けていますが、今回も警戒を怠れません。

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