FIFAは木曜日、年間最優秀選手賞「ザ・ベスト(The Best)」の全候補者を発表しました。その中には年間ベストイレブンに選ばれる可能性のあるフォワード22名も含まれていますが、驚くことに、アトレティコ・マドリー所属のフリアン・アルバレスの名前がありませんでした。
この“無視”ともいえる扱いに対し、アトレティコ・マドリーはすぐさま公式SNSで反応しました。クラブはFIFAの「X(旧Twitter)」投稿(ノミネート発表)に対し、2つの絵文字で返信。ひとつはアルバレスの愛称である“クモ(🕷)”、もうひとつは“目(👀)”。つまり「いくら探してもフリアンの名前が見つからない」という皮肉を込めたものです。
そして「驚き」と言うのは、単にフリアンが多くの専門家から“世界屈指のストライカーの一人”と見なされているからだけではありません。今回のノミネート一覧を見ると、思わず“冗談だろう”と笑ってしまうほどの選出内容なのです。
以下が、FIFA年間ベストイレブンのフォワード候補22名です:
サレム・アル=ダウサリ(サウジアラビア/アル・ヒラル)、ブラッドリー・バルコラ(フランス/パリ・サンジェルマン)、ウスマン・デンベレ(フランス/パリ・サンジェルマン)、デジレ・ドゥエ(フランス/パリ・サンジェルマン)、セルフ・ギラシ(ギニア/ボルシア・ドルトムント)、ヴィクトル・ギョケレス(スウェーデン/スポルティング、アーセナル)、アーリング・ハーランド(ノルウェー/マンチェスター・シティ)、ルイス・エンリケ(ブラジル/ボタフォゴ、ゼニト)、アレクサンデル・イサク(スウェーデン/ニューカッスル、リバプール)、ハリー・ケイン(イングランド/バイエルン・ミュンヘン)、フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ジョージア/ナポリ、パリ・サンジェルマン)、ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド/バルセロナ)、ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン/インテル・ミラノ)、キリアン・エムバペ(フランス/レアル・マドリー)、リオネル・メッシ(アルゼンチン/インテル・マイアミ)、ジョアン・ペドロ(ブラジル/ブライトン、チェルシー)、ラフィーニャ(ブラジル/バルセロナ)、マッテオ・レテギ(イタリア/アタランタ、アル・カディシア)、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/アル・ナスル)、モハメド・サラー(エジプト/リバプール)、ヴィニシウス(ブラジル/レアル・マドリー)、ラミン・ヤマル(スペイン/バルセロナ)。
アトレティコ・マドリーから唯一ノミネートされたのは、ゴールキーパー部門に名を連ねたヤン・オブラクただ一人です(各ポジションごとに22名、合計88名の候補)。
FIFAの説明によると、「候補選手は2024年8月11日から2025年8月2日までのパフォーマンスに基づいて選出され、この期間の成績をもとに投票が行われる」とのことです。しかし、フリアン・アルバレスがアトレティコ・マドリーでキャリア最高の得点記録を残していた事実も、今回の選考には反映されませんでした。

コメント