アトレティコは常に先制点を奪う、ヨーロッパでも稀なケース

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試合が始まると、アトレティコ・マドリーが先にゴールを決める――。これは今シーズンのラ・リーガ開幕以来、繰り返し続いている現象です。アトレティコは、これまでリーグ戦で戦ったすべての試合で先制点を挙げています。つまり、ここまでの10試合すべてでです。

エスパニョール、エルチェ、アラベス、ビジャレアル、マジョルカ、ラージョ・バジェカーノ、レアル・マドリー、セルタ、オサスナ、そしてベティス――これらすべてのチームがその証人です。いずれもアトレティコと対戦し、シメオネ率いるチームに先制されました。しかし、それが必ずしも勝利を意味するわけではありません。アトレティコはそのうちの半分しか勝ち切れていないのです。

開幕戦では、エスパニョールがわずか2本のシュートで逆転に成功し、エルチェ、アラベス、マジョルカ、セルタも同点に追いつくことができました。そのため、アトレティコは今季すでに多くの勝ち点を取りこぼしています。

チームが試合の立ち上がりから非常に集中していることは、このデータが如実に示しています。実際、試合の最初の15分だけを集計したとすれば、アトレティコはラ・リーガの単独首位に立つことになります。10試合中5試合で、その時間帯にリードしていたからです。ただし、試合の最後の30分間に限って見ると、アトレティコはその特別なランキングで8位まで落ちてしまいます。

スペイン国内で、アトレティコのこのペースについていけるチームはありません。レアル・マドリーが先制したのは8回、バルセロナはわずか5回です。順位表では両者がアトレティコの上にいますが、先制回数ではアトレティコが突出しています。ヨーロッパでも同様の傾向を見せるのはバイエルン・ミュンヘンだけです。コンパニ率いるチームもブンデスリーガ全試合で先制していますが、彼らはまだ8試合しか戦っておらず、ラ・リーガより2試合少ない状況です。

これらのデータは、アトレティコ・マドリーが試合にどれだけ良い入り方をしているかを示しています。しかし同時に、試合の進め方や締め方に課題があることも浮き彫りにしています。かつては「先制=勝利」だったアトレティコですが、今季はそうはいきません。

それでも、直近2試合のリーグ戦ではリードを守り切ることに成功し、チャンピオンズリーグのアイントラハト・フランクフルト戦でも同様でした。ただし、リバプール戦やアーセナル戦(ロンドン)ではそうはいかず、2敗を喫しました。これらの結果により、アトレティコは今後の欧州大会で生き残るために、最高のパフォーマンスを発揮することが求められています。

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