今シーズン、アトレティコ・マドリーは負傷者の多さに悩まされています。過去のシーズンのように深刻な状況ではないものの(当時とはフィジカルトレーニングの方法も異なります)、それでもチームの“治療室”が完全に空になることはありません。
ディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、レアル・ベティス戦を前に、ジョニー・カルドーソが復帰し、ようやくチーム全員が健康な状態で試合に臨めると喜んでいました。今季初めて、全選手が招集可能な状況だったのです。
しかし、それも束の間。ラ・カルトゥーハで行われた試合で、シメオネ監督は再び重要な戦力を失うことになりました。アトレティコで最も目立つ選手の一人、パブロ・バリオスが、試合の54分に筋肉系の負傷と見られる症状で交代を余儀なくされたのです。
バリオスはプレー中に鋭い痛みを感じ、そのまま足を引きずりながらピッチを後にしました。クラブのメディカルチームによる検査の結果、軽度の筋肉損傷と診断されています。クラブの公式声明では次のように発表されました。
「背番号8のロヒブランコは、理学療法およびジムでのリハビリトレーニングを行います。復帰時期は、回復の経過を見て判断されます。」
不運なアクシデントではありますが、幸いにも当初の懸念よりは軽症です。それでもバリオスは数試合を欠場する見込みで、少なくとも今週土曜のセビージャ戦(メトロポリターノ開催)は欠場します。チャンピオンズリーグのユニオン・サン=ジロワーズ戦(火曜日)に間に合うかは微妙なところです。シメオネ監督にとっては痛いニュースとなりました。
ジョニー・カルドーソの復帰により中盤の枚数は増えますが、コケ、ギャラガー、カルドーソのいずれも、バリオスのような推進力と攻撃参加を兼ね備えたタイプではありません。緊急時のオプションとしてジョレンテを中盤に戻す手もありますが、彼をそこに置くとより伝統的な“5番”に近い役割となり、バリオスのような縦への突破力は発揮できません。
ここ数シーズン、バリオスは筋肉系のトラブルに悩まされ続けています。2023/24シーズンには4度の負傷(筋肉系2回、膝1回、インフルエンザ1回)により、合計29試合を欠場。
翌シーズン(2024/25)も2度の筋肉系の負傷で11試合を欠場しました。
負傷歴
アトレティコは今季開幕時からすでに負傷者を抱えていました。ホセ・マリア・ヒメネスはクラブ・ワールドカップで負傷し、復帰までに約2か月を要しました。
その間には、夏の目玉補強アレックス・バエナの不運な負傷も発生。虫垂炎の手術を経て約36日間、チームを離脱し、7試合を欠場しました。
さらに、ティアゴ・アルマダも代表戦(アルゼンチン代表)で筋肉系の負傷を負い、31日間の離脱で7試合を欠場。続いてジョニー・カルドーソが足首の捻挫を負い、直近9試合を欠場しました(今週月曜の試合も登録はされたものの最終招集からは外れました)。合計で43日間の離脱です。
小規模なトラブルもいくつかありました。たとえば、ダヴィド・ハンツコはビジャレアル戦でサンティアゴ・モウリーニョから激しいタックルを受け、招集はされたもののリバプール戦ではベンチ入りのみで出場できませんでした。同じ試合でフリアン・アルバレスも膝の違和感によりアンフィールドで出場できませんでした。
また、アレクサンデル・セルロートも打撲の影響でアイントラハト・フランクフルト戦を欠場。最後に、フアン・ムッソも体調不良のため、セルタ・デ・ビーゴ戦を欠場し、マドリードに留まりました。

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