3対0。エルクレスがトーレス監督のアトレティコ・マドリーニョから首位の座を奪う

この記事は約3分で読めます。

アトレティコ・マドリレーニョは、アリカンテでエルクレスに敗れ、首位の座を逃しました。延期されていたこの試合に勝てば、エウロパと勝ち点で並び首位に立つことができましたが、それは実現しませんでした。リコ・ペレスで行われた一戦は、ホームのエルクレスが決定力で上回り、アトレティコ側は特に終盤での精度不足に苦しむ内容となりました。この結果、トーレス監督の教え子たちは4位のままにとどまり、エルクレスは残留圏まであと勝ち点1に迫りました。

試合は序盤から激しい展開となり、両チームが素早いトランジションと縦に速い攻撃を仕掛け合いました。アルナウ・オルティス、イケル・ルケ、オマール・ジャネが立て続けにチャンスを迎えましたが、いずれもゴールには至りませんでした。

30分を迎える前に、エルクレスが先制したかに見えましたが、フラン・ソルのゴールはオフサイドの判定。VARの確認によって得点は取り消され、スコアは0-0のままとなりました。

前半終盤には、アトレティコ・マドリレーニョのボニャールが最も惜しいチャンスを迎えた一方、フラン・ソルの再びの決定機をマリオ・デ・ルイスが好セーブで防ぎました。意外にも、試合はスコアレスのまま前半を終えました。

しかし、後半は最悪の立ち上がりとなりました。開始早々、サイドバックのホルヘ・ガルバンの右足シュートが、まずダニ・マルティネスの股を抜け、さらにGKマリオ・デ・ルイスの体の下をすり抜けてゴールイン。これでエルクレスが先制し、アトレティコは数分間完全に混乱に陥りました。

徐々に立て直したアトレティコでしたが、ボール支配は取り戻したものの決定機を作り出すことはできませんでした。その裏を突いたのがエルクレスで、カウンターから何度もゴールチャンスを演出。中でもベン・ハメドのシュートはポストすれすれに外れるなど、非常に危険な場面が続きました。

そしてその直後、2点目が生まれます。途中出場のデ・パルマスがエリア内でロペロにボールを渡すと、彼がワンタッチで切り返し、見事なシュートをゴール右上に突き刺しました。完璧なゴールで、両チームの間に明確な差がつきました。

その後、アトレティコ・マドリレーニョは反撃のチャンスを得たかに見えました。アルナウ・オルティスがレンテロに倒された場面でPKを主張しましたが、VARの確認の結果、主審はノーファウルの判定。PKは与えられませんでした。

直後、コケ・モタがペナルティエリアに侵入して好機を迎えましたが、シュートは相手に当たってこぼれ球となり、オマール・ジャネが押し込もうとするも届かず。さらに続いたプレーでは、クボがゴール前で絶好のチャンスを逃してしまいました。立て続けに3度の決定機を逃した形です。

そして、アトレティコ・マドリレーニョが総攻撃に出たアディショナルタイム、試合を締めくくる3点目が決まりました。ロジェル・コロミナが放ったロングシュートが、GKマリオ・デ・ルイスの手をかすめ、ニアポスト脇に吸い込まれました。エルクレスの圧巻のパフォーマンスで試合は3-0。見事な完勝となりました。

コメント