「私たちは、素晴らしい試合をして、アウェーで勝利を持ち帰るという希望を胸に来ました。それが必要ですし、チャンピオンズリーグの舞台でもありますから。」
それは、アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、アーセナル戦前日のエミレーツ・スタジアムの記者会見で語った言葉でした。試合開始の24時間前、彼の声には自信と期待が込められていました。
しかし、今回も実現しませんでした。アトレティコ・マドリーはその望みを打ち砕かれる形で敗れました。結果は0-4。アーセナルの4得点は、わずか13分間のうちに集中して生まれました。試合の前半は堅実な内容を見せていたものの、最初の失点(セットプレーから)で崩壊。チームは一気に集中を失いました。完全な“断線”。そしてまたもやアウェーでの勝利なし。
アトレティコはこの日、過去35回のチャンピオンズリーグ遠征でわずか11勝という戦績でロンドンに乗り込みました。そしてこの試合でも勝てず、記録は“11”のまま。これはもはや一時的な問題ではなく、慢性的な傾向となっています。直近15試合でわずか4勝。昨シーズンは一時的に改善の兆しが見えたものの、再び悪循環に戻ってしまいました。
というのも、ベンフィカ戦(0-4)で打ちのめされた後、チームは立ち直りを見せ、パリ、プラハ、ザルツブルクで3連勝を飾っていたからです。悪夢は去ったかに見えました。しかしベルナベウでのダービーで敗戦(1-2/後にフリアンのPKの二度蹴り疑惑が浮上)し、今季は再びイングランドで2連敗。アトレティコは過去21試合のイングランド遠征でわずか4勝しか挙げていません。
悪い流れはヨーロッパだけでなく、国内リーグにも及んでいます。リーガでも今季、いまだアウェーでの勝利がありません。エスパニョールに敗れ、メンディソローサ、ソン・モイシュ、バライドスでは引き分け。内容では勝っていた試合もありましたが、何らかの理由で勝ち点3を逃し続けています。アトレティコは、アウェーでは勝てないチームになってしまったのです。
キャプテンのコケは試合後、次のように語りました。「運なのか分かりません。アウェーでは、運なのか、それとも自分たちが勝てると信じ切れていないのか…。もちろん、勝つだけの選手たちはいます。でも、なぜか外ではうまくいかない。今日も勝とうとしました。けれど、試合の中でほんの小さなディテールがどちらに転ぶかで結果は決まります。今日は、またしても相手側に転んでしまった。そういう細部をもっと大事にしないといけません。」
同様にヒメネスも語りました。「これは一種の流れです。アウェーで何が足りないのか、しっかり自己分析をする必要があります。ホームのように強く感じること、そして試合の状況をより上手くコントロールすること。それができれば変えられる。まだ時間はあります。」
シーズンはまだ長いですが、アトレティコはこの悪夢のような連鎖を一刻も早く断ち切らなければなりません。今季(2025-26)ここまでアウェー6試合で勝利ゼロ。しかも次戦もまたアウェー、しかも現在勝ち点で並んでいる直接のライバルとの対戦です。
次の試合は月曜日、ラ・カルトゥハでのベティス戦。再び、アウェーでの挑戦が待っています。
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