アトレティコ、首位チームの「試験官」となる

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アトレティコ・マドリーは、チャンピオンズリーグ第1節でリバプールと対戦してから34日後、再びイングランドへ戻ります。あのときのチームは満身創痍でした。主力5人を欠き、新加入選手のカルドーソ、アルマダ、バエナの3人も不在。さらに、ハンツコは負傷を抱え、キャプテンの一人であるヒメネスも、そしてチームの大黒柱フリアン・アルバレスもいませんでした。しかし幸運なことに、チョロにとって今回の遠征では負傷者リストがずっと少なく、マドリードに残ったのはアメリカ人選手ただ一人です。

この2度の遠征には共通点があります。どちらもプレミアリーグの首位チームとの対戦だったのです。アンフィールドを訪れたとき、相手は開幕から4連勝中のリバプールで、唯一勝ち点12を獲得しているチームでした。まさにアトレティコにとって大きな挑戦でした。

試合の入りは最悪でした。開始10分で2失点。しかしそこから少しずつ立て直し、前半のうちに1点を返します。そして80分、ジョレンテの2点目で同点に追いつきました。しかし、最後の最後でファン・ダイクに決勝点を許し、喜びは消えてしまいました。それでも、あの試合はアトレティコの強いメンタルを示す戦いとなりました。

そして今回は、単独首位に立つアーセナルとの対戦です。アーセナルはこれまで6勝1分1敗で勝ち点19を獲得し、わずか3失点しかしていません。ただ、今回はアトレティコも心強い戦力を揃えて臨むことができます。

その間に、アトレティコはすでに一度「首位チームを倒す」経験をしています。それはスペイン国内、メトロポリターノでの試合でした。チョロの教え子たちは、レアル・マドリーを5-2で破りました。一時は1-2とリードされましたが、セルロートが前半のうちに同点にし、後半にはフリアン・アルバレスが2得点、そしてロスタイムにグリーズマンが追加点を決め、「5発完勝」となりました。

つまりロンドンでの一戦は、今季3度目の「首位チームとの対戦」となります。アトレティコは今季ここまで公式戦12試合を戦い、そのうち3試合が首位チームとの対戦。つまり、4試合に1度は首位チームと戦っている計算です。

そのためか、アトレティコはプレシーズンも「首位チーム」との対戦から始めました。相手はポルトガルリーグの現首位・ポルト(当時はまだ開幕前)で、今夏最初の試合がド・ドラゴンで行われました。

つまり、アトレティコ・マドリードは「首位チームの実力を試す」経験を十分に積んでいるのです。次の相手はアーセナルです。

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