アトレティコ・マドリーとアーセナルは、火曜日にロンドンのエミレーツ・スタジアムで激突します。チャンピオンズリーグ第3節にあたるこの試合は、プレミアリーグの首位であり、現在ヨーロッパでも最も好調なチームの一つであるアーセナルを相手にする、アトレティコにとって非常に厳しい試練となります。アーセナルはこの大会でここまで2戦2勝と、盤石の歩みを見せています。
一方のアトレティコは、ここまで1勝1敗。敗戦は同じイングランドのリバプールでの試合でした。今回、ロンドンでの試合でチームは再び存在感を示したいと考えています。その理由は二つあります。ひとつはグループステージ突破のため、そしてもうひとつは、昨日シメオネ監督自身が語ったように「チャンピオンズリーグでアウェー勝利を挙げる必要がある」からです。実際、アトレティコはこの大会の直近35試合のアウェー戦で、わずか11勝しか挙げていません。この数字は、すべてのタイトルを狙うチームとしては物足りないものです。リーガでもここ数か月は同様で、今季はいまだにメトロポリターノ以外での勝利を記録していません。
アーセナルは決して勝つのに適した相手ではなく、エミレーツもまた簡単な舞台ではありません。しかし、アトレティコは逆境でこそ真価を発揮するチームです。リバプールの本拠地アンフィールドでも、序盤に0-2とされながらも驚異的な粘りを見せ、終了間際まで勝利をつかみかけました。
今回は、あの時のような戦い方を最初のホイッスルから実行することが求められています。そうすることで初めて、明確なチームアイデンティティを持ち、多彩な戦術を駆使するミケル・アルテタ率いるアーセナルに対抗できるのです。
負傷者はジョニー・カルドーソのみで、土曜日に負傷の恐れがあったニコ・ゴンサレスも出場可能と見られています。シメオネ監督はスタメンにいくつかの変更を加える可能性がありますが、基本的な構成はここ数週間と同じになる見込みです。ギャラガーが中盤に入るか、あるいはバエナがフリアン・アルバレスの後ろでセカンドストライカーとして起用されるかもしれません。最終判断は試合数時間前に下されますが、シメオネ監督は「アーセナルがハイテンポな展開を仕掛けてくること」と「その中で強度を維持することが勝利の鍵になる」と認識しており、それが彼の戦術的意図を示しています。
一方、アーセナルのミケル・アルテタ監督は、チームに独自のスタイルを植え付けてきました。ウーデゴール、マドゥエケ、ハフェルツ、ガブリエウ・ジェズスを欠いてはいるものの、層の厚いチーム力と好調なコンディションがそれを補っています。エゼ、ミケル・メリーノ、サカ、マルティネッリ、ギェケレシュといった選手たちがスタメンに名を連ねる可能性があり、その攻撃力の高さには一切の疑いがありません。
アトレティコが特に注意しなければならないのは、アーセナルのセットプレーです。今季、アーセナルはそれを大きな武器として多くの得点を生み出しています。この点も、今夜の試合での重要な要素となるでしょう。なお、ロンドンの街中ではすでに約2,500人のアトレティコサポーターが存在感を示しています。
難しい挑戦であることは間違いありませんが、アトレティコは意気込んでいます。試合前の練習でお湯が出ずシャワーを浴びられなかったという不運もあり、チームはそれを発奮材料にしているようです。エミレーツでアーセナルを相手に、そして自分たちの現在地を確かめるために、アトレティコは何としてもこの試合で勝利をつかみたいと考えています。
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