アトレティコ、覚醒J・フェリックスが魔法のプレー連発も…ロコモティフの堅守と神秘にゴール阻まれ引き分ける

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3日のチャンピオンズリーグ・グループA第3節、アトレティコ・マドリーはアウェーでのロコモティフ・モスクワ戦を1-1のドローで終えた。

公式戦3連勝と、新たな攻撃的スタイルとともに波に乗り始めているアトレティコ。今回乗り込んだロシアの地は概して、極寒のために西欧のチームが苦手としているところだがアトレティコはやはり常識からは少し外れているようで、シメオネ政権の4試合含めてここまでの7戦の成績は5勝2分けと負けなしである。

シメオネ監督はチームの軸となるコケをベンチスタートとして、代わりに負傷で5試合戦列から離れていたサウールを先発起用。GKオブラク、DFトリッピアー、ヒメネス、サビッチ、ロディ、MFマルコス・ジョレンテ、、サウール、FWアンヘル・コレア、、ジョアン・フェリックスをスタメンとして4-3-3のシステムを使用した。

試合は序盤からアトレティコのペース。エクトル・エレーラがビルドアップの中心となり、J・フェリックスやA・コレアの推進力を生かしてロコモティフ陣地に押し入った。そうして18分に先制点を決める。CKの流れから左サイドのH・エレーラが左サイドでボールを保持してクロス。CKのチャンスが終わったと考えて、自陣に戻りかけていたヒメネスが踵を返してエリア内に急襲し、頭でボールを枠内左に流し込んだ。

先制したアトレティコだったが、リードを得ていた時間は7分にとどまった。23分、クロスボールをブロックしたH・エレーラのハンドを取られて、ロコモティフがPKを獲得(H・エレーラの体に当たって跳ね返ったボールが腕に触れたため、疑わしい判定ではあった)。キッカーのミランチュクにGKオブラクの逆を突くシュートを決め、スコアをタイに戻している。アトレティコは同点とされた後も攻勢を維持し続け、A・コレアがポスト直撃のシュートを放つなどしたが、結局追加点は奪えずに試合を折り返した。

ハーフタイム、シメオネ監督は再負傷か戦術的判断かサウールとの交代でコケを投入。後半、アトレティコはJ・フェリックスがその怪物ぶりを遺憾なく発揮した。背番号7はまず53分、ペナルティーエリア内左で3回も深い切り返を見せて相手DFを翻弄してからクロスを送る。が、L・スアレスのヘディングシュートは枠に向かわず。また58分にはエリア手前から強烈な右足のシュートを放つも、こちらはGKギジェルメのファインセーブに阻まれる。さらに65分にはトリッピアーのクロスに凄まじい跳躍力で頭で合わせるものの、またもギジェルメに弾かれた。

アトレティコは66分、A・コレアのクロスから今度はコケが頭でボールを叩くも、これはクロスバーに当たる。覚醒したJ・フェリックスの魔法のようなプレーを中心に決定機を何度も迎えるが、まるで何かしらの神秘がそこにあるようにゴールには至らない。シメオネ監督は70分、M・ジョレンテとA・コレアを下げてビトロとレマルを入れる。が、その8分後には前試合オサスナ戦でPK奪取などの活躍を見せて怪我にまみれた過去を払拭したと思われたビトロがまた負傷……。代わりにトレイラがピッチに入った。

終盤はJ・フェリックスの魔法力、体力も尽き始めたようで、アトレティコは堅守を見せ続けるロコモティフを相手に決定機を生み出せず。結局、1-1のドローで勝ち点1を分け合った。アトレティコはグループステージの成績を1勝1分け1敗の勝ち点4として、暫定で2位に位置している。

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