アトレティコ・マドリーは、代表戦による中断期間中に親善試合を行うことになりました。これはプロチームにとってはあまり一般的ではない状況です。なぜなら、このようなイベントを主催する側は多額の報酬を支払うため、できるだけ多くのスター選手がピッチに立つことを望むのが通常だからです。
しかし今回に限っては、それがまったく不可能な状況でした。インテル・ミラノは13名の代表選手が各国に招集され、アトレティコも同様に12名が代表活動に参加しているためです。つまり、ベンガジ国際スタジアムでは主力選手の多くが不在ということになります。
また、今回は在外公館やスポンサー関連のイベントなどもほとんど行う時間がなく、アトレティコの滞在時間は地中海沿岸のこの国にわずか9時間ほどの予定です。幸いにもリビアはスペインと同じ時間帯に位置しており、時差の問題はありません。フライトも直行便で、所要時間はおよそ5時間と見込まれています。
スケジュールとしては、アトレティコはマハダオンダの練習施設を午前8時30分に出発し、約1時間後に空港へ到着。そこからチャーター機でリビア北東部の都市ベンガジへ向かいます。ベンガジは地中海沿岸の都市で、シドラ湾東岸に位置し、同名の行政区の中心地であり、リビア第2の都市です。
現地到着は午後1時過ぎの予定で、チームはそのままホテルへ直行し、昼食と短い休憩を取ります。その後、午後4時30分ごろに出発し、午後6時から試合が行われる予定です。試合会場は、約4万2千人収容のベンガジ国際スタジアムです。
試合終了後はすぐに帰国の途につき、夜10時前にはマドリードへ向けて出発。翌未明に帰着し、数日間の休養を経て、ディエゴ・シメオネ監督は翌週から代表組の選手たちを順次チームに戻し、10月18日(土)のオサスナ戦――公式戦再開に向けた準備を始める予定です。
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