アトレティコ・マドリーは今週末、セルタ・デ・ビーゴ戦に臨みます。これは、今季2回目の代表戦による中断期間前、最後の公式戦となります。今回もディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、各国代表に招集されない選手たちとともにトレーニングを行うことになります。
このおよそ2週間の中断期間は、選手の移動や負傷リスク、残留組との練習が制限されるなど、通常クラブにとっては悩みの種となります。
しかし、今回のアトレティコにとってのブレイクは、これまでと異なるものになりそうです。クラブの発表によると、代表ウィーク中にリビアでインテル・ミラノと歴史的な親善試合を行う見通しです。
イタリア通信社「Agenzia Nova」によると、リビア開発・再建基金は、インテルナツィオナーレ・ミラノおよびアトレティコ・マドリー両クラブと正式に2件の協定を締結しました。この協定は、基金の国際協力局長アルジェリア・エル・アラバル氏が、ベルガセム・ハフタール総局長の指示・監督のもとで署名したものです。
この協定により、両クラブによる親善試合「再建カップ(Copa de la Reconstrucción)」が開催されることが決まりました。試合は2025年10月10日(金)18時、ベンガジ国際スタジアムで行われ、期間中(10月7日〜18日)の代表ウィークに組み込まれます。
リビア当局によれば、この取り組みは、長年の紛争を経た都市のイメージ回復と、再建されたスポーツインフラの発展促進を目的としたものだとしています。
試合会場となるベンガジ国際スタジアムは、今年2月20日に正式オープンし、ACミランの往年のスター選手たちと、アフリカおよびリビアのレジェンド選抜チームによる記念試合でこけら落としが行われました。収容人数は4万1,500人で、トルコおよびリビアの建設企業によって短期間で完成。天然芝に人工繊維を混ぜたハイブリッド芝が採用されています。
アトレティコ・マドリーは、当初招待されていたFCバルセロナの代わりに出場することになります。この試合によって、アトレティコはシーズン当初には予定されていなかった大きな経済的利益を得る見込みです。
試合はベンガジのスタジアムで開催され、代表選手を欠く見通しではありますが、アントワーヌ・グリーズマンやコケといった主力がチームを率いる予定です。
また、インテルという欧州屈指のクラブを相手に、アカデミー出身選手や出場機会を増やしたいギャラガー、ルッジェーリらにとっては、自身の実力を示す絶好のチャンスとなります。さらに、この親善試合はアトレティコ・マドリーが世界的なブランドとしての存在感を強化する好機にもなります。
コメント