フェルナンド・トーレス監督率いるアトレティコ・マドリレーニョが、ダビド・アルベルダ監督のビジャレアルBを相手に見事な勝利を収めました。ベティス・デポルティーボ、UDイビサに続く3連勝を達成し、このアトレティコのBチームが高い実力を持ち、今季あらゆる目標を狙えることを改めて証明しました。この日の他試合の結果次第ではありますが、アトレティコBは昇格争い圏内で一夜を過ごし、プリメーラRFEFグループIIで初めて3勝に到達したチームとなりました。
フェルナンド・トーレス監督のチームは、ビジャレアルのシウダ・デポルティーバで嵐のように試合を開始しました。守備陣からのロングボールをオマール・ジャネが見事に収め、エリア内へ飛び込んだベロッティへ絶妙なパス。アルゼンチン人選手の強烈なシュートを、GKルベン・ゴメスがコーナーに逃れるのが精一杯でした。
そのコーナーキックから、アトレティコのリザーブチームが先制します。練習通りのセットプレーでした。イケル・ルケとモンセラーテがマークを外し、ルケがペナルティスポット付近へ浮き球を送ると、そこにコスティスが走り込み、ビジャレアルのゴールを豪快に叩き込みました。
マドリードのチームは勢いを止めません。非常に縦に速い攻撃を続け、再びコーナーキックからコスティスがヘディングで惜しくも枠を外しました。
最初の15分間はまさに圧巻。アトレティコは次々とチャンスを作り出しました。イケル・ルケがミドルを放ち、その後も新たなコーナーを獲得。そこから生まれたセカンドボールをハビ・ボニャールが押し込み、14分で2点目を奪いました。
アルベルダ監督のチームが最初のチャンスを得たのは16分。ルイス・キンテーロが個人技で2度のシュートを放ち、1本はポスト際、もう1本はコーナーに弾かれました。立ち上がりの2失点で目を覚ましたビジャレアルは、ルビオがペナルティエリア角から放ったシュートでゴールを脅かします。
しかし、試合を支配していたのは依然アトレティコ。20分、ダニ・マルティネスが背後を突く絶妙なスルーパスを放ち、アルナウ・オルティスが抜け出してGKルベン・ゴメスとの1対1を制し、冷静に遠いポスト際へ決めて3点目。
このカタルーニャ出身の選手は圧倒的な存在感を見せ、28分には再びチャンスを作ります。相手DFブデスカを抜き、エリア角から左上隅を狙った強烈なシュートを放ちましたが、GKが飛びついて阻止しました。
試合は非常に見応えのある展開。アトレティコは力強く、ビジャレアルもあきらめません。31分、アルベルダ監督のチームがついに反撃。深い位置からのクロスがルビオへ届き、DFプリッチが対応しきれず、ルビオがGKエスキベルとの1対1を制して1点を返しました。前半だけで4ゴールが生まれる壮絶な展開です。
アトレティコはテンポを落として試合をコントロールしようとしましたが、ビジャレアルは攻めの手を緩めません。キンテーロのシュートはわずかにポストを外れ、さらにゴール前に危険なクロスを送り込むなど脅威を与え続けました。
前半は、ビジャレアルがやや盛り返しつつも、アトレティコも依然として好機を作る内容で終了。後半は、アトレティコが試合を上手く落ち着かせました。
【後半】
50分、トーレス監督のチームが最初のチャンス。ベロッティがGKと1対1になりましたが、スペースがなくシュートを放てず、その際に負傷もしました。
両監督は交代策を講じます。トーレス監督は試合を落ち着かせるために中盤と守備を補強。アルベルダ監督は攻撃的な選手を次々投入。ビジャレアルはウーゴ・ロペス、イバン・ロドリゲス、アルベルト・ガルシアを投入し、アトレティコはカスティージョ、バルボサ、シッツを投入して守備と運動量を強化しました。
後半は激しさを保ちつつも、前半ほどの決定機は少なく、アトレティコは冷静に試合を運び切りました。
結果、アトレティコ・マドリレーニョが貴重な勝ち点3を手にしてカステリョンを後にしました。
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