ディエゴ・シメオネがアトレティコ・マドリーのベンチにやって来てから13年以上が経ちますが、その間にチームがシーズン前半15節以内で、今回のようにレアル・マドリーと9ポイントもの大差をつけられた状態でダービーを迎えるのは初めてです。今週土曜日、リーガ首位の白組をメトロポリターノで迎え撃つことになります。
これは、レアル・マドリーがオサスナ(1-0)、オビエド(0-3)、マジョルカ(2-1)、レアル・ソシエダ(1-2)、エスパニョール(2-0)、レバンテ(1-4)と立て続けに勝利して勝ち点を積み上げてきた一方で、アトレティコがエスパニョールに敗れ(2-1)、エルチェ(1-1)、アラベス(1-1)、マジョルカ(1-1)に引き分け、勝利したのはビジャレアル(2-0)とラージョ・バジェカーノ(3-2)のホーム2試合だけという結果の差から生じています。
シメオネ時代において、これほど大きな勝ち点差(レアル・マドリーがアトレティコに9ポイント差)で、この時期にダービーが開催されたことはありません。もし最初の前半戦全体に目を広げたとしても、2021-22シーズンの第17節で10ポイント差がついたのが唯一の例です。
それ以外のケースでは差はもっと小さく、シーズン前半15節以内の対戦でシメオネのチームが劣勢に立たされた時でも最大で5ポイント差(2022-23および2023-24シーズン、第6節での対戦)にとどまっています。
さらに言えば、そうした状況での最大のリードはアトレティコ側が握ったときで、2020-21シーズンにはレアル・マドリーに対して7ポイント差をつけていました。このシーズンは、最後にリーグ優勝を果たした年です。
たとえば昨シーズン、両者が第8節(今回より1節後)で対戦した時は、当時2位だったレアル・マドリーと3位のアトレティコの差はわずか2ポイントでした。試合はメトロポリターノでの1-1の引き分けに終わっています。
また、シメオネ時代に両者が第7節で顔を合わせたのは3度ありましたが、いずれも今回より差は小さく、2019-20シーズンでは1ポイント差、2018-19、2015-16、2013-14シーズンでは2ポイント差でした。最初の3試合は引き分け、最後の2013-14シーズンではアトレティコがサンティアゴ・ベルナベウで0-1の勝利を収めています。
今回より大きな勝ち点差で迎えたダービーを見つけるには、シメオネ以前にさかのぼる必要があります。2011-12シーズン前半、グレゴリオ・マンサーノが監督を務めていた時期、第14節でアトレティコはレアル・マドリーに15ポイント差をつけられてダービーを迎えました。それは2011年11月26日のことです。その1か月後、アトレティコはチームの行く末を託すためにシメオネを招聘しました。
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