アトレティコ・マドリーの最高経営責任者(CEO)ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンは、スーパーリーグ構想について「誕生していないし、少なくとも今後20年間は誕生しないだろう」と断言し、それがフットボールのグローバルな性質を失わせると述べました。
ヒル・マリンは、マドリードのミーティング・プレイスで日刊紙「エクスパンシオン」と「マルカ」が主催した第3回ビジネス・スポーツ・フォーラムに登壇し、スーパーリーグに対する否定的な立場を改めて表明しました。
「閉じられたリーグの仕組みは利己的で、連帯性に乏しく、フットボールの本質を少し壊してしまう。フットボールは世界的なスポーツの代名詞だ (…) スーパーリーグは誕生していないし、少なくとも今後20年間は誕生しない」と、アトレティコの経営責任者は語りました。
また、2021年にプロジェクトが立ち上げられた際、クラブを参加させるという当初の決断は「誤りだった」と認め、しかし「48時間以内」に撤回したのは、その形式が間違っていたからだと説明しました。
さらにヒル・マリンは、イングランド、ドイツ、イタリアのどのクラブもスーパーリーグに賛成していないことを強調し、「新しい大会を立ち上げる意味はない」と改めて主張しました。この構想にはUEFAが強く反対しており、依然として支持しているのはレアル・マドリーだけです。「今日なお、この話題が残っているのは、レアル・マドリー会長(フロレンティーノ・ペレス)の影響力ゆえであり、ヨーロッパではすでに話題にすらなっていない」と締めくくりました。
また、米国の大手投資会社アポロ・グローバル・マネジメントがクラブの株主に加わる可能性について協議が行われていることを認めましたが、同社が株式の過半数を取得するかどうかについては詳細を明かしませんでした。
彼の見解では、アトレティコが成長を続け、インフラを改善するためには投資が必要であり、そのため「新たな資本の導入に開かれている」と強調しました。
「我々は長い間、増資を利用してきました。それは、他のクラブが行っている“レバー”(財務操作)に頼るよりも良いと考えているからです」とヒル・マリンは述べ、バルセロナがラ・リーガの財政規制を回避するためにとった手法に言及しました。
さらに、同日午後に開かれるクラブ取締役会で、前シーズンの経済的な決算が承認される予定であり、その結果は前期と同様、8%から10%の成長を示す見込みであることを明らかにしました。
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