アトレティコ・デ・マドリーは、米国の投資ファンドであるアポロ・グローバル・マネジメントとクラブの株主入りについて「交渉中」であると、同クラブ関係者が金曜日にEFEの取材に対して認めました。ただし、その交渉が最終的に合意に至るかどうか、またどのような条件になるかについては不明だと説明しました。
同日、経済紙『Expansión』は、米国のプライベート・エクイティ運営会社アポロ・グローバル・マネジメントが「ミゲル・アンヘル・ヒル、エンリケ・セレソ、アレス、クアンタム・パシフィックと独占的に交渉を進め、スペインのサッカークラブの株式の50%超を取得しようとしている」と報じました。
同紙によると「アポロは現在の4人の株主(ミゲル・アンヘル・ヒル・マリン、アレス・マネジメント、エンリケ・セレソ、クアンタム・パシフィック)から一部株式を取得し、彼らは少数株主として残る見込みであり、さらに増資を引き受けてクラブの支配権を握る予定である」とされています。
「当事者間ではまだ合意に至っておらず、取引に関するコメントは控えている。近い将来に合意が成立する保証もない」と同紙は付け加えました。
アトレティコの関係者は、アポロ・グローバル・マネジメントとの株主入り交渉を認めたものの、具体的な割合や条件については明らかにしませんでした。また、これらの交渉が最終的に合意に結びつく確証はなく、クラブは今後も現CEOであり筆頭株主であるミゲル・アンヘル・ヒル・マリンによって経営されると強調しました。
さらにアトレティコは、仮にアポロ・グローバル・マネジメントとの合意が成立したとしても、現在の4大株主(ミゲル・アンヘル・ヒル・マリン、エンリケ・セレソ、クアンタム・パシフィック、アレス・マネジメント)は引き続きクラブの株主として残ることを強調しました。
アトレティコ・ホールドコは、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンとクラブ会長エンリケ・セレソの株式で構成され、2021年に米国のファンド、アレスが増資を通じて参加(この会社の33.96%を保有)しましたが、現在アトレティコの70.47%の株式を保有する筆頭株主となっています。
一方、イスラエル人富豪イダン・オーファーの企業であるクアンタム・パシフィック・グループは、アトレティコの27.84%を保有し、残りは少数株主によって構成されています。
各種市場調査によると、アトレティコ・マドリーの現在の評価額は25億~30億ユーロとされています。
同クラブ関係者は、クラブが常に「さらなる財務的体力」を求めており、競争を続けるために資本注入が必要だと説明しました。これは、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンが8月1日にクラブ公式メディアのインタビューで述べたことでもあります。
「選手への投資と同時に新スタジアムへの投資を行うのは困難でした。スタジアムの資金調達は1年で償却できるものではなく、複数年を要します。そのため2021年に1億2,000万ユーロ超の増資を実施しました」とヒル・マリンは当時説明しました。
「チームとして競い続け、スタジアムの支払いを続けるために、昨年夏にも7,000万ユーロの増資を行い、そのおかげでフリアン・アルバレス、セルロート、ル・ノルマン、ギャラガーといった選手を迎えることができました」と続けました。
「さらにスポーツシティの工事や今夏の選手補強に対応するために、少なくとも6,000万ユーロ以上の新たな増資を行う必要があります」とヒル・マリンは強調しました。
「我々は野心的でリスクを取り、新しいパートナーを迎え入れてきましたし、今後も資本を投じる意思のある新たなパートナーを迎え入れるつもりです。それがスポーツ面、社会面、インフラ面で成長を続けるために必要なのです」と8月1日に語りました。
アトレティコ・マドリーはすでに、エスタディオ・メトロポリターノ周辺に建設予定のスポーツシティ整備事業(総額5億5,500万ユーロの投資)について、クラブが100%保有するパルケ・メトロポリターノ社を通じ、複数のファンドと交渉を行っていました。
新施設には新しいスポーツシティなどが含まれ、総額約8億ユーロの費用が見込まれています。このうち、CVCによるラ・リーガ・インプルソ契約で1億2,000万ユーロ、クラブ自体が1億2,500万ユーロを負担します。残りの5億5,500万ユーロについては、アトレティコは新たなパートナーを探しており、その交渉の中でアポロ・グローバル・マネジメントがクラブ株主への投資意向を示し、現在交渉が進行中です。
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