UEFAは、アトレティコ・マドリーがリバプールと対戦した試合で起きた出来事について調査を行う予定です。イングランドの複数のメディアが伝えたところによると、欧州サッカーの統括機関は、アトレティコの監督ディエゴ・パブロ・シメオネが、試合中にジェスチャーや侮辱を繰り返していた観客ジョニー・ポールターと口論になった件について、事実関係を確認するために調査を開始するとのことです。
しかしUEFAの調査は、問題となった観客についてはリバプールが対処するべき事項としている一方で、アルゼンチン人監督シメオネ本人と、アトレティコのスタッフの一人にも焦点を当てています。
新たに流出した映像によれば、この事件はテクニカルエリアで発生し、報告によるとアトレティコのサポートスタッフ(正規のコーチングスタッフではない)が、シメオネを巻き込んだ激しい口論の最中にリバプールの観客に向かって唾を吐いたとされています。この口論の結果、シメオネ監督は退場処分を受けました。
イングランドの報道によると、UEFAは報告書を精査し、リバプール側にCCTV映像の提出を求める可能性もあるとのことです。シメオネ監督は試合後の記者会見で侮辱について質問を受けると会見を途中で打ち切り、自身の反応は正当化できないと認めています。UEFAの規律委員会は、処分を決定する前に入手可能なすべての情報を確認する予定です。
一方で、この観客本人は人種差別的な発言を否定し、シメオネが状況を曖昧にしたことが憶測を招いたと主張しました。しかし、彼はすでに過去に61歳の観客とその障害を持つ妻に対して嫌がらせや侮辱を行い、アンフィールドから3年間の入場禁止処分を受けている人物であることから、その言い分は信じがたいものとなっています。
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