数日前、アトレティコ・マドリーは本拠地でビジャレアル(イエロ―サブマリン)を2-0で沈めて復活を果たしました。今度はビートルズの街で、代表戦による中断前に勝ち点9のうちわずか2しか得られずに救いを求めていた状況からの立ち直りを証明したいところです。相手は、4試合をすべて勝利し、直近の試合では後半アディショナルタイムのPKで勝利した、プレミア首位のリバプールです。試合は水曜日21時(現地時間)に行われます。
奇しくも、リバプールもアトレティコも、前回はチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗れ、大会を去りました。トップ8の中で最初のラウンドで姿を消したのはこの2チームでした。イングランド勢はPSGに、マドリード勢はレアル・マドリーに敗れました。そのPK戦は、フリアンによる物議を醸した“ダブルタッチ疑惑”で記憶されています。
ビートルズの代表曲のひとつ「Obladi oblada」。この曲はメトロポリターノでヤン・オブラクに向けて歌われます。奇しくも、この伝説のグループの本拠地で、彼はアトレティコで公式戦500試合出場を迎えます。そこは2020年、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の第2戦で、彼が最高のパフォーマンスを披露した場所でもあります。その日の主役は、歌こそありませんが2得点を挙げてブレイクしたマルコス・ジョレンテでした。
こうしてアトレティコは「You’ll never walk alone」を耳にしながら再び大会に臨みます。この曲はリチャード・ロジャース作曲で、ジェリー・マースデンや、後年にはエルヴィス・プレスリーによって有名になりました。もっとも、アトレティコは「一人では歩まない」ものの、シメオネ監督は望む以上に多くの選手をマドリードに残さざるを得ませんでした。バエナ、カルドーソ、アルマダという新戦力3人を欠き、スターのフリアン・アルバレスも主将のひとりホセマ・ヒメネスも不在です。朗報は、ハンツコがアンフィールドに間に合ったことです。
このため、シメオネ監督は“古参組”に頼らざるを得ません。コケがカルドーソのポジションを埋める見込みです。予想される布陣は、GKにオブラク、最終ラインはジョレンテ、ル・ノルマン、ラングレ、ハンツコ(ハビ・ガラン)、中盤にジュリアーノ、バリオス、コケ、ギャラガー、そして前線にニコとグリーズマンが並ぶ形です。最大の不安要素は左サイドバックで、スロバキア人DFの状態次第となります。
一方のリバプールは、プレミアリーグ優勝と好成績を背景に、アルネ・スロット監督が4億8,400万ユーロの巨額投資を実現しました。イサクを1億5,000万、ヴィルツを1億2,500万、エキティケを9,500万、ケルケズを4,600万、フリンポンを4,000万で獲得するなど、大型補強を敢行。その結果、レッズはプレミア首位を走っています。
この試合に向けて、アルネ・スロット監督はカーティス・ジョーンズを欠きますが、バーンリー戦で途中交代したケルケズとマック・アリスターは問題なく出場できる見込みです。
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