サッカーにおける“不文律”の一つに、「決定機を逃すと、代償を払うことになる」というものがあります。そしてそれが、チャンピオンズリーグ予選3回戦の初戦で、ヨーテボリのブラヴィダ・アレーナにてBKハッケンと対戦したアトレティコ・フェメニーノに起こったことでした。前半のルアニーの得点と終盤のシュレーダーのゴールで1-1の引き分けに終わり、すべては1週間後のアルカラ・デ・エナレスでの第2戦に持ち越されることとなりました。
ロヒブランコは試合の入りが非常に良く、主導権を握り、高い位置からプレッシングを仕掛け、ボールを保持しながら後方から冷静に展開して攻撃を組み立てていました。ボールはスウェーデン側のエリア付近に運ばれ、コーナーキックも獲得。そしてその一つから先制点が生まれました。
ガビが頭で合わせ、こぼれ球がルアニーのもとへ。彼女は反転して振り向きざまにシュートを放ち、ファルクを破りました。GKにはどうすることもできない一撃でした。ルアニーと同じブラジル出身のジオは、前半を通じて北欧チームにとって悪夢のような存在でした。ガビもペナルティエリア手前からのシュートで好機をつくり、その後にはジオがヘディングシュートを放ちましたが、地元DFがゴールライン上で防ぎました。前半終了。
後半に入ると、ハッケンは別の表情を見せ、カウンターから同点のチャンスを得ましたが、ローラが阻止。その直後、シルビア・ロリスが相手選手の足に当ててしまう場面がありましたが、主審は反則を取らず、アトレティコは救われました。
そのピンチをしのいだ後、アトレティコは再び決定機をつくりました。特にジオが完全に抜け出した1対1の場面では決めきれず、ボールはGKの手に収まってしまいました。その後、彼女は巧みな個人技でゴールに迫りましたが、ファルクが好セーブ。さらにガビのヘディングシュートは惜しくも枠を外れました。
しかし、ハッケンも最後まで諦めてはいませんでした。攻勢を強め、ローラの再三のセーブやシュートの逸れが続きましたが、フィアンマの不用意なボールロストから流れが変わります。相手に渡ったボールをシュレーダーが拾い、前に出ていたローラを見て、迷わず30メートルの位置からロングシュートを放ちゴール。これで同点。勝負は来週のアルカラ・デ・エナレスでの第2戦に委ねられることになりました。
HACKEN 1-1 ATLÉTICO DE MADRID
Falk; Bergstrom, Lowing (Nilden 75’), Luik, Sandbech; Wijk (Ostlund 85’), Fossdalsa (Sampaio 89’), Wickenheiser, Tindell; Jusu Bah (Nystrom 75’) y Schroder.
ATLÉTICO DE MADRID: Lola; Alexia, Lloris, Lauren, Medina; Boe Risa (Jùlia 72’), Gaby, Jensen (Portales 61’), Luany (Amaiur 90’); Fiamma (Ana Vitoria 90’)y Gio.
Goles:
0-1, min, 17, Luany.
1-1, min. 85, Schroder.
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