2009年夏、ディエゴ・シメオネ監督が就任する2年半前以来、アトレティコ・マドリーはこれほど悪い形でリーガをスタートすることはありませんでした。勝ち点9のうち2、ビトリアで再びリードを追いつかれ、メンディソローサで4試合連続未勝利、そして同じような疑念を残しています。
「引き続き取り組んでいきます。選手たちを絶対に信頼しています。必ず今やっている以上に良くなるでしょうし、今回も勝てた試合でしたが、勝つために必要な決定力と効率性が欠けていました。信じること、チームが生み出すものを信頼すること、改善すべき点を改善することです」とアルゼンチン人監督は試合後『Movistar』に語りました。
シメオネ監督は冷静さ、忍耐、そして時間を求めています。ですが、勝利が一つもなければ冷静さは保てず、誰も忍耐強くはならず、時間も与えられません。ましてやライバルたちがすでに期待どおりの結果を出している中で、アトレティコの開幕は言い訳めいた「まだ調整中」という枠を超え、疑問符を生むだけです。
注目は前日に挙げられていた守備でした。クレマン・ラングレが左利きのCBとして入ったことで、ビトリアではより安定感を見せました。マッテオ・ルジェーリは依然として不安定ですが(この日は後半から入り、深みと改善を見せました)、ラングレには確信が生まれ、ダヴィド・ハンツコには万能性と力強さ、良い流れがあったものの、この日はサイドに回されて精彩を欠きました。
シメオネ監督の先発変更はこの一点のみで、アレックス・バエナやホセ・マリア・ヒメネスを欠き、まだチームを構築中です。前節エルチェ戦(1-1)と比べると、攻撃面でメンディソローサでは問題点が浮き彫りになりました。アレクサンデル・セルロートはあと数センチの精度と勢いが足りず、フリアン・アルバレスは加入以来見られなかったほど不正確でした。チーム全体としても同様でした。
問題は単なる2トップの個人能力不足ではなく、チーム全体の攻撃構築にありました。両SBも含め、中盤から前線にかけての流れがありませんでした。ロドリゴ・デ・パウルがもたらす攻撃への切り替えは影を潜め、代わりにパブロ・バリオスの成長に期待する状況ですが、まだ安定性が不足しています。ティアゴ・アルマダも存在感はありましたが、決定的なものは示せませんでした。
ハンツコは期待されたほど高く位置を取らず、マルコス・ジョレンテも終盤まで攻撃で存在感を示せませんでした。ジュリアーノ・シメオネは右サイドから何度も挑戦し、開始6分に0-1となるゴールを決めました。3度の競り合いに勝ち抜き、左足で決めた執念の一撃でした。
「3試合で4失点は理解しがたい」
今季3試合連続でリードを追いつかれる展開となりました。エスパニョール戦では1-2で逆転負け。エルチェ戦では1-1のドロー。そしてこの日もメンディソローサで、開始15分も経たないうちにセルロートの判定が分かれるPKによって追いつかれました。主審ビクトル・ガルシアに迷いはなく、カルロス・ビセンテが同点弾を決めました。先週のラファ・ミルの得点同様、先制直後の失点でした。
「プレーは非常に速かったです。セルロートは見えていませんでしたし、相手が足を差し込んでPKを誘いました。これは冷静さの問題ではなく一瞬の出来事です。しかし、3試合で4失点というのは理解しがたいことです」とディエゴ・シメオネ監督は警鐘を鳴らしました。
「わずかなことでダメージを受けています。思い出すのはPKだけです。それであっという間に追いつかれる。エルチェ戦でも同じでした」とアトレティコのジュリアーノ・シメオネは述べました。「勝ち点2/9というのは普通ではありません」と『Movistar』で語りました。
1-1となって以降、アトレティコは完全に行き詰まりました。姿勢や執念は見られましたが、アラベス守備陣を崩すことはほとんどできませんでした。セットプレーでも成果はなく、工夫は見られましたが、短いCKばかりで精度を欠き、すべてが徒労に終わりました。
コメント