アトレティコ・マドリーは、エルチェ戦の後半で何かが足りなかったことは明らかです。勝点3を手にするためのゴールが必要でしたが、それを見つけることはできませんでした。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督の言葉は、移籍市場の初期から探し求めていたドリブラータイプの選手について、少なくとも表向きは変わっていません。
イタリアからは、ニコ・ゴンサレス獲得の可能性、その他いくつかのルートがアトレティコに残されていると報じられていますが、クラブの公式見解は「補強は終了した」というものです。今後数日の間に予想外の放出がなければ、その状況が変わることはありません。そしてそれは、ラ・リーガ開幕2試合で勝点1しか得られていない現状でも変わらないのです。
果たして、アトレティコは当初必要と考えていたドリブラーを本当に必要としているのでしょうか。シメオネ監督はエルチェ戦後に再び同じ見解を示しました。「我々にはそれぞれ異なる特徴を持つ選手がいます。時にはドリブラーが非常に重要ですし、時にはカウンターやスペースで力を発揮できる選手が非常に重要です。我々にはバエナ、アルマダ、フリアン、ラスパドーリがいます。彼らは明らかに中央寄りの選手ですが、チームの特徴に応じてサッカーを積み上げていきます」と、監督はDAZNでコメントしました。
サッカーにおいて「深み」を作る方法は一つではありません。ドリブラーを擁するのもその一つですが、突破力や推進力を備えた選手がいることも別の手段です。つまり、ドリブラーがいれば必ず解決するわけではありませんが、エルチェ戦のように相手が後半に守備を固めてくる試合では、非常に有効なオプションとなり得ます。
シメオネの言葉は一つの側面に過ぎません。数字が物語るのは別の現実です。ここまでの2試合でアトレティコは合計38回のドリブルを試み、そのうち成功は16回、成功率は42.11%にとどまっています。
エスパニョール戦では17回挑戦して10回成功。フリアン・アルバレス、ジュリアーノ、バリオスがそれぞれ2回成功でチーム最多でした。対照的に、バエナは1回試みて失敗、アルマダも同様に1回失敗。さらに、試合終盤に投入されたグリーズマンとラスパドーリは、ゴールを狙う場面でも1度も仕掛けませんでした。
エルチェ戦での低調な数字
エルチェ戦では21回挑戦してわずか6回成功。その少なさもさることながら、成功した場所が問題でした。サイドで成功したのは87分のジョレンテによる1回のみ。残りの3回はセルロートによるもので、前半に1回、後半に2回、いずれもペナルティエリア内でした。
シメオネが期待を寄せるドリブル要素を持つ選手たちも、成果は限られました。エルチェ戦で最も多くドリブル成功した選手5人のうち、アトレティコ所属は2人だけ。セルロートが3回成功、ジョレンテが1回成功(同じくアルマダも1回)でした。残りは相手選手で、アルバロ・ヌニェスが3回、アルバロ・ロドリゲスが2回、ロドリゴ・メンドーサも2回成功させました。
アルマダは2回試みて1回成功。フリアン・アルバレスは4回仕掛けて全て失敗。ジュリアーノは1回試みて失敗。ジョニーは唯一の挑戦を成功させましたが、バリオスは3回試みていずれも失敗という結果でした。
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