アトレティコ・マドリーのクラブオフィスから発せられる公式のメッセージは「補強は終了した」というものです。しかし、RCDエスパニョール戦を前にディエゴ・パブロ・シメオネ監督が述べた内容は、それとは異なっていました。
「マーケットは閉じる日に閉じます。私たちはどんな加入や退団にも注意を払います。その上で、日々選手それぞれのベストを引き出すことを目指し、私からは彼らがより良くなれるように手助けをし、彼らにはチームをより良くするために助けてもらいます」と、シメオネ監督は語りました。
実際のところ、退団の可能性は残っています。最も可能性が高いのは、イタリアやイングランドにマーケットがあるナウエル・モリーナのケースです。もしそれが実現すれば、シメオネ監督は同じポジションではなくても補強を望むでしょう。右サイドバックはプビルとジョレンテで十分にカバーされるためです。その場合、彼が求めるのは右ではジュリアーノ、左ではアルマダと競争できるウイングの選手です。
その候補として最も名前が挙がっているのが、以前からお伝えしているユベントス所属のニコ・ゴンサレスです。しかし、両クラブの主張には隔たりがあります。イタリア側はアルゼンチン代表の同選手に3,000万ユーロを要求していますが、すでに1億7,200万ユーロを費やしたアトレティコにとって、その金額は現実的ではありません。
イタリア国内のライバルも動向を注視
一方、“ヴィエッキア・シニョーラ(ユベントス)”は、この取引が成立する可能性があると見て代替案を検討しています。ユーベはリールに所属するウイング、エドン・ジェグロヴァの獲得を検討しています。26歳のコソボ人アタッカーは今夏の移籍市場におけるユベントスのターゲットのひとりとなっており、すでにリール側に接触し、獲得の可能性を打診していると報じられています。実際、今季のチャンピオンズリーグで彼がユーベに与えたインパクトは非常に強烈でした。
しかし、この動きはあくまでニコ・ゴンサレスの去就に左右されます。ピエモンテのクラブにはアトレティコ以外にも複数の交渉ルートが残されており、イタリアからの報道によれば、セリエAのもうひとつの強豪クラブであるローマも同選手に関心を示しています。ローマはすでにユベントスと予備的な交渉を開始しており、選手の獲得可能性や契約条件について確認を進めているということです。
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