2-1:60分以上の素晴らしいプレーも空しく、アトレティコがエスパニョールに敗れる

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アトレティコ・マドリーは、ラ・リーガ25/26を黒星スタートしました。フリアン・アルバレスのゴラッソで先制し、60分以上にわたり素晴らしい内容を見せ、試合を決定づけるチャンスもありましたが、交代が裏目に出ました。孤立したプレーからミゲル・ルビオに一撃を浴び、そこから立て直せず。直後にペレ・ミジャが2点目を決めました。

シメオネは新加入選手を5人先発に起用。対するマノロ・ゴンサレスはGKドミトロヴィッチを配置しました。序盤5分間はエスパニョールが勢いよく攻め立てましたが、その後はアトレティコが試合を掌握。プレシーズンで見せた通り、高い位置でのプレッシング、押し上げた守備、中央での連携とコンビネーション、サイドからの仕掛けで相手を押し込みました。

芝の悪さや暑さ・湿度(チョロ自身もスーツを脱いだほど)を考慮しても、アトレティコの脅威は増していきました。最初にシュートを放ったのはハンツコ。バエナの良いコーナーから頭で合わせましたが、ドミトロヴィッチがセーブ。その直後にはエスパニョール唯一のチャンスが訪れ、ロベルトの30メートル弾をオブラクが弾きました。

そこからさらにアトレティコが優勢となり、チャンスを量産。フリアンが2度シュートを放ち、2本目はルッジェーリの攻め上がりから生まれましたが、またもドミトロヴィッチに阻まれました。しかし三度目の正直は直接FK。

ギャラガーがエリア付近でもらい、ファウルを獲得。蹴ったのは“ラ・アラーニャ”。美しいカーブは壁を越え、ゴールへ。37分、先制です。その後は少しペースを落としつつも、アイデアは変わらず。アルマダは全体を動き回り、守備を助け、触れるボールすべてを改善。バエナも同様で、この存在はチームにとって大きな財産となり得ます。

ハーフタイムでの交代はピボーテ。ギャラガーとカルドーソに代えてコケとバリオス(カルドーソは足の打撲の影響)。エスパニョールもホフレとテラッツに代えてキケ・ガルシアとドランを投入しました。

地元チームは反撃に出たい構えでしたが、依然としてアトレティコが主導権を握りました。バリオス、アルマダ、アルバレスのワンタッチ連携からフリアンが放ったシュートはポストを直撃。追加点とはなりませんでした。続いてアルマダがドリブルで仕掛け、ジュリアーノにパス。シュートは外れましたが、後方への折り返しも選択肢でした。

さらにグリーズマンとラスパドーリ(デビュー戦)を投入。アルゼンチン人は好調を維持し、イタリア人は左サイドに配置されました(練習では中央が主でした)。

試合はアトレティコがコントロールしていました。しかしこれがサッカーです。ジョレンテのロストから遠目のFKを与え、ルビオがフリーで飛び込みゴール。ラスパドーリがマークを外してしまいました。これがエスパニョールでの公式戦デビュー戦ゴールに。プレシーズンで露呈していたクロス対応の弱点がまたも出てしまいました。

この一撃は孤立した場面ではありましたが、アトレティコの反発力を試すものとなりました。しかし立ち直れず、むしろ崩れる展開に。逆にエスパニョールは勢いを得ました。フリアンに代えてセルロート投入。残り10分。アルマダやバエナの不在が悔やまれる中、やはりクロス対応の弱さが露呈しました。

そして2点目はその形から。途中出場のペレ・ミジャが背走しながら頭で合わせ、低い位置にコントロールされたシュートが決まります。ル・ノルマンの対応はわずかに遅れましたが、あの軌道は100回に1回の決まり方。内容で上回りながらも交代策が裏目に出て、1時間以上優位に立ちながら敗戦スタートとなりました。

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