ヘスス・ガメス:スローインの“ミサイル”を持つ男

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「それは私のプレーの中で持っていた長所であり、ポジション上、それを伸ばす必要がありました。私が所属したチームでは、試合のさまざまな場面でその武器を使い、試合の状況に応じたオプションを与えていました。確かに、イングランドのサッカーではこのプレーがよく見られ、特にあのストーク・シティでロリー・デラップが主役だった時は顕著でした」と、マラガ、そしてアトレティコやニューカッスルでのスローインを“ミサイル”に変えてきた経緯について、ヘスス・ガメスは説明します。

まさに今週土曜日、アトレティコがニューカッスルを訪れたことは、両クラブのユニフォームを身にまとって戦った自身の記憶を呼び起こします。「どちらのチームにも大きな愛着がありますし、それぞれの大会での大きな存在です。アトレティコはバルサやマドリーと互角に戦える力を持ち、ニューカッスルは再びプレミアリーグの上位に位置しています。これは非常に難しいことです。たとえ親善試合であっても、きっと情熱的で素晴らしい一戦になると思います」と試合前に述べていました。

カルデロンやセント・ジェームズ・パークで過ごしたのはわずか2シーズンでしたが、ガメスはチョロ・シメオネ時代初期の成功(2014年スペイン・スーパーカップ優勝)や、ニューカッスルをプレミアリーグへ復帰させた昇格シーズンを経験しました。「私はどのクラブでも常に100%を尽くし、チームの目標達成に自分の力を少しでも役立てようとしてきました。両クラブでとても愛され、支えられましたし、結局それが私の財産です」と語ります。

アトレティコとニューカッスルでの成功… そして先駆的な一歩
両クラブが現在迎えている状況ともつながりがあります。「アトレティコにはオブラク、ヒメネス、コケ、グリーズマンといった、クラブの歴史に間違いなく名を刻む選手たちが残っています。一方で、ニューカッスルはプレミアリーグに定着し、今や大会屈指の強豪です。私がプレーした頃は、1年目がチャンピオンシップで、2年目にようやく非常に厳しいプレミアで残留しました」と振り返ります。

また、アトレティコとニューカッスルの両方でプレーした初めての選手としても知られています。実際、その後は右サイドバックでマンクィージョや現在のトリッピアーが同じ道をたどり、いずれもアトレティコでタイトルを獲得してから移籍しました。「私はそのチャンスを与えられ、快適な環境を離れ別のサッカーでキャリアを終えることは良い機会だと思いました。あなたが挙げた二人も素晴らしい選手で、マンクィージョはカンテラ出身ながらニューカッスルで素晴らしい働きをし、トリッピアーは現在このポジションで世界最高の選手の一人になっています」と語ります。

伝説的なスタジアムのオーラ
「私はキャリアを通して多くの素晴らしいスタジアムでプレーする幸運に恵まれましたが、セント・ジェームズ・パークのピッチに足を踏み入れた瞬間の感覚は特別でした。サポーターは試合を通して声援を止めず、まるで試合を有利に進めているような感覚になります。ニューカッスルのファンの情熱は、私のキャリアでもほとんど見たことがありません」と明かします。

ニューカッスルとアトレティコの未来
ニューカッスルが世界有数の資金力を持つオーナーの下で黄金期を迎えることも予想しています。「ニューカッスルは再びイングランドサッカーの重要な存在となり、2シーズン前には“死の組”と呼ばれるグループでPSG、ドルトムント、ミランと渡り合い、チャンピオンズリーグに復帰しました。今年もこの大会に戻り、きっと素晴らしい結果を残すでしょう。もちろん世界有数の資金力があることは助けになりますが、それをギマランイス、トナーリ、イサクといった選手への投資にうまく活かしていることも重要です」と警鐘を鳴らします。

アトレティコがビッグクラブと互角に渡り合うことにも驚きはありません。「アトレティコはここ2シーズン、非常に良い補強を行ってきました。実際、昨シーズンは3大会すべてで不運に見舞われましたが、それでもレアル・マドリーやバルセロナ(私にとってはPSGと並び世界最高の2チーム)に大きな苦戦を強いました」と述べます。

サイドからのサービス… そしてビジネスでの“アシスト”
今はサイドを駆け上がることはありませんが、代わりに“直接的なアシスト”を味覚に届けています。「私は今もサッカーに関わり続けています。ずっと情熱を持ち続けてきましたし、これからもそうです。地元マラガのアンバサダーであり、ラ・リーガのアンバサダーでもあります。また、“Padthaiwok”というタイのストリートフードをコンセプトにしたレストランチェーンを経営しています。現在スペイン国内に40店舗以上を展開し、今年中にさらに数店舗をオープン予定です。ヌードルバーや健康的なファストフード分野でリーダー的存在となっています」と締めくくります。

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