アトレティコ・デ・マドリーの2024/25シーズンは、ポルトとの一戦で幕を開けました。日曜日、ド・ドラゴンにて、今季プレシーズンの予定された3試合のうちの初戦が行われました。試合経験の少ないロヒブランコは、ポルトに最小得点差で敗れました。
この試合では、クラブがこれまでに獲得を決めた6人の新加入選手全員がデビューを果たしました。彼らは全員、45分間プレーしました。
アレックス・バエナ
ロケタス・デ・マル出身のミッドフィールダーであるバエナは、ルッジェーリとともにこの試合で唯一スタメン出場した新加入選手です。中盤では、左寄りのポジションからスタートしながらも、攻撃ライン全体を自由に動き回っていました。
ライン間にボールを通す機会はあまり多くありませんでしたが、アルゼンチン人のフリアンが下がってボールを受けに来た場面では、時折うまく連携していました。こうした動きはチームにとって有効なこともあれば、エリアから離れることで危険性を損なう場合もあります。
とはいえ、試合開始からディエゴ・シメオネ監督は彼にセットプレーのキッカーを任せる権限を与えていました。ビジャレアル時代から見せていたキックの精度を、アトレティコでも活かしてほしいと考えられているようです。
ルッジェーリ
もう一人のスタメン出場の新加入選手です。試合の立ち上がりは良く、守備での落ち着きや攻撃参加も見せていましたが、時間が経つにつれて慎重になり、ポジショニングに徹するようになりました。
前半終了間際には、自身のサイドを締めきれず、デンマーク人のフロホルトにフリーで侵入され、オブラクがクロスシュートで失点を許す結果となりました。これが試合唯一の得点であり、新加入のイタリア人である彼は、残念ながら失点場面に関与してしまいました。ただし、これは修正可能なものです。
ハンツコ
後半から出場したスロバキア人CB(センターバック)は、アトレティコの最終ラインに落ち着きをもたらしました。冷静なプレーで相手にあまりチャンスを与えず、左利きということもあって、そのサイドから巧みにビルドアップを行いました。
アトレティコ加入からわずか1週間余りにもかかわらず、フェイエノールト時代の実力を感じさせるプレーでした。ル・ノルマンとともにスタメンに定着することが期待されており、ルッジェーリが適応に時間を要する場合は、左サイドバックの起用も視野に入っています。
カルドーソ
この日のド・ドラゴンで、最も好印象を与えた新加入選手です。ビルドアップ能力に優れ、ベティスからアトレティコへと移籍した理由がよく表れていました。
センターバックの間に入ってボールを引き出し、両サイドにも流れて攻撃の起点をつくっていました。もっと縦への推進力を見せる必要はありますが、コルチョネロ選手としてのデビュー戦としては上々の内容でした。
アルマダ
アルゼンチン人のアルマダは、左サイドのインサイドハーフでプレーしました。試合の入りは非常に意欲的で、すべてのボールを欲しがり、自陣深くまで下がってビルドアップを試みていました。
中盤のカルドーソやタウフィック、前線のグリーズマンやラヤンとの連携を試み、ワンツーやコンビネーションを多用して前進を狙いました。また、ボールを失わずに保持する能力も見せ、今後の活躍に期待が持てます。
プビル
ロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエルでの合宿時から、シメオネ監督はカタルーニャ出身の彼を右センターバックとして起用してきました。そして今季最初の試合でもそのまま起用されました。ハンツコとともにCBとして出場し、守備が5バックになる場面では中央に位置しました。
対応が素早く、判断も的確であり、本来のポジションである右サイドでのプレーも見てみたいところですが、アルメリア時代の実力を感じさせる良い内容でした。
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