レマル、5年もかかった退団劇!

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2020年1月。トマ・レマルはアトレティコで2年目のシーズンを過ごしていましたが、どうにも決定打に欠けていました。ロヒブランコスは新たな“9番”(当時はカバーニが有力候補)を迎えるために1人を放出する必要があり、ワールドカップ王者であるフランス人のレマルがその対象に選ばれました。しかし、アーセナルからの関心はあったものの、移籍は最終的に成立しませんでした。

あれから5年以上が経ち、ついにレマルはジローナへレンタル移籍することとなりました。この間、夏の移籍市場でも冬の移籍市場でも、彼の新天地を探す努力が続けられてきました。というのも、7年間在籍した中で、安定してプレーしたのは実質1シーズンだけだったからです。そう、あのパンデミックの年であり、シメオネ監督の下で2度目のリーガ制覇を成し遂げたシーズンです。

しかし、あれは再現されることのなかった“オアシス”でした。そのため、毎年夏にも冬にも、彼のサラリーを削減するため、あるいはレンタルで他クラブに移籍して自信を取り戻すために、移籍先探しが続いてきました。移籍金によって高額投資を回収することは、もはや実現不可能と見なされていました。

一度も問題を起こさなかった選手

とはいえ、ピッチ上のパフォーマンスとは別に、彼の振る舞いについては申し分ありませんでした。メスタージャでの重傷以降、ほとんど出場機会がなかったここ2シーズンにおいても、常に模範的な態度を見せてくれました。チームメイトや関係者から愛され、与えられた立場で常に貢献しようとしてきた選手です。

在籍7年とはいえ、クラブが支払った移籍金(移籍権の70%に対して7,200万ユーロ)に見合う活躍は残念ながらできませんでした。通算186試合出場(1シーズンあたり30試合にも届かず)、10ゴール、17アシストという成績にとどまっています。豊かな才能を持ちながらも、それを十分に発揮できなかった彼の退団劇は、ようやくここに幕を下ろすこととなりました。

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