アトレティコが公式戦13試合ぶりの敗戦…ビジャレアルの堅守を最後まで破れず/リーガ第34節

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25日のリーガエスパニョーラ第34節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのビジャレアル戦を0−1で落とした。

リーガ前半戦、敵地エル・マドリガルでの一戦では0−3で負かされたビジャレアルを、今度はカルデロンに迎えたアトレティコ。シメオネ監督は先週末エスパニョール戦の先発からカラスコをガイタン、F・トーレスをアンヘル・コレアと2選手だけを変更した。GKオブラク、DFヒメネス、サビッチ、ゴディン、フィリペ、MFコケ、、サウール、ガイタン、FWグリーズマン、A・コレアをスタメンとして、普段の4-4-2のシステムを採用している。

リーガ最少となる24失点のアトレティコと、それに次いで少ない27失点のビジャレアルの対戦ということで、試合展開はとても手堅いものに。アトレティコはリトリートして守るビジャレアルを崩し切る術を持たなかったが、ショートカウンターから幾度か決定機を迎える。だが、長期離脱中のアセンホの代わりにゴールを守るアンドレスが立ちはだかった。

アトレティコまず12分、A・コレア、サウールと立て続けに決定機を迎えるがいずれもアンドレスのセーブに遭う。また32分にはコケのスルーパスからグリーズマンがペナルティーエリア内に侵入するもアンドレスの1対1を制することはできず、そのこぼれ球をガイタンが押し込もうとしたが四度ビジャレアルGKの好守に阻まれた。前半はスコアレスのまま終了のホイッスル。なおハーフタイム、カルデロンの応援ゾーンがある北スタンドでは「1966年、こけら落とし」「1970年、カリアリ戦のアラゴネスのハットトリック(チャンピオンズカップ・ベスト16)」「1973年、カルデロンでの初のリーガ優勝」と、今季限りで別れを告げるカルデロンでの出来事が横断幕で掲げられていた。

後半、アトレティコは54分にガイタンもアンドレスとの1対1の場面を迎えるも、これも物にすることができない。シメオネ監督は54分に選手交代に動き、A・コレア、ガイタンとの交代でガメイロ、カラスコを投入。しかし72分にはカラスコが肩を痛めて続行不可能となり、アルゼンチン人指揮官は代わりにF・トーレスをピッチに立たせた。

その後、アトレティコは明確な決定機を迎えることができず、前のめりになったことでビジャレアルの決定機も許してしまう。78分にはサム・カスティジェホの折り返しから途中出場のロベルト・ソリアーノにシュートを放たれたが、これはサビッチがすんでのところでクリアして事なきを得る。しかしながら82分、フィリペのボールロストからバカンブにサイドを突破されると、その折り返しからまたもR・ソリアーノのシュートを許して今度は失点。終盤にビハインドを追うこととなった。

アトレティコはその後に決死の猛攻を見せたが、守ればいいだけとなったビジャレアルを崩し切ることができず、1点差のまま試合終了のホイッスルを迎えている。アトレティコが公式戦で敗れたのは、リーガ第24節バルセロナ戦以来じつに13試合ぶり。勝ち点を68から伸ばせず、勝ち点65で4位につけるセビージャに並ばれる可能性をつくってしまった。ただセビージャが27日のセルタ戦に勝利したとしても、当該対決の成績によって順位を抜かれることはない。一方、連勝のビジャレアルは勝ち点60で5位につけている。

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